#070. 記憶行末

あの人は、植物の名前をたくさん知っている。

そんな尊敬のされかた。

場所はチベット。渡辺一枝さん。椎名誠氏の奥さん。裏取りもせずに記憶だけで書いているので悪しからず。現地の人にそう敬われた。そんな話をどこかで読んだ。

我が母もやたら植物の名前を知っている。庭にあれこれ植えて花が咲いただの駄目になっただの、色々と。母方の叔父叔母もみな同様。父方はそうでもない印象だがなんだかんだで詳しい。

人工物に囲まれて育った。いや、そこまででもないか。ともあれ、両親やそれ以前の時代に比べれば格段に、だ。つまるところ身近なものを覚えるのだろう。私の知識は人工物の割合が高いのだろう。

夕方、ベランダで、高２男子と。

目に見える範囲で植物の名前を挙げてみた。なんでそんなに知ってるのか。同じ反応である。我が祖先たちも同じことを繰り返したのか。この驚きは引き継がれるのか。

それともgoogle先生に聞いちゃうのか。
まぁ、それはそれ、か。