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そりゃあ、刺さらないよ

RS-232C。VGA。

いにしえの端子である。

というのは、恐らく正しくない。

どちらも現役で、実際、いまの仕事はこれがなくては始まらない、そんな端子(というか規格)である。


RS-232C。

PCの背面から消えて久しい。もちろん例外もある。例外と言ってしまってよいのか。数からすれば圧倒的の少数派であろう。と思ったが、実はサーバーではお馴染みだったり、するのかな?、今でも。最近買ってないから(もちろん私用じゃありません)分からんな。まぁ、いいか。

ちなみにShuttleという会社のベアボーンPC。一部の製品はRS-232C端子が2つも付いていて、ほんのりとそういう需要を支えている。たぶん。端子が無ければUSBで繋げばいいじゃない。というわけでのUSB接続のコンバータも普及して久しい。まぁ、USBポートが埋まるのが悩ましいけれど。

ああ、それと、配線の問題もある。ごちゃごちゃする。プラス、構成要素が増えるのでトラブルの可能性がちょっと上がる。避けられるのなら避けたいところではある。

もひとつちなみに。価格.comの、ベアボーンPCのスペック検索。改めてよーく見てみたら、条件指定にRS-232Cの文字がない。昔はあったのか。そして消えたのか。それとも最初からなかったのか。まぁ、いいか。

策定されたのは1968年。標準化されたはの1991年。RS-232Cという名前は実は過去のもので、ANSI/TIA/EIA-232-F-1997なんて言うらしい。覚える気も起きない。また、世間で流通しているそれは一部の仕様を省略しているのだそうだ。へー。


VGA。

VGA端子、アナログRGB端子、D-sub。15pinの青いやつ。その昔に天下のIBMが策定した表示関係の規格。1987年。当時の解像度は640x480。16色。

そんな端子が現役である。

まぁ、実際のところ、いまさらこれを使うなんてねぇ。そんな軽い驚きがあった‥‥。なんてこたぁない、仕事で借りているノートPC、その外部ディスプレイ出力がHDMIとVGAなのである。

HDMIでいいじゃん。その通りである。優先順位的にはHDMIだ。両方使っているのである。それだけのことだ。幸いにも目の前のディスプレイにはVGA入力があるので変換コネクタの類いは必要なかった。切り替えるのは面倒ではあるけれど。

それにしても。大昔に買ったVGAの延長ケーブルを引っ張り出す日が来るとはね。いまざっと検索すると1000円くらいだが、当時は確か5000円くらい出した覚えがある。需要もあまりなかったのだろう。

その価格ゆえに捨てるに捨てられなかったが(ヒント:サンクコスト)、結果的には捨てなくて正解だった。そんな変な成功体験を積んでしまった。物を大事にするのは大切なことである。が、増えすぎて圧迫されて生活に支障をきたすのも考え物で、まぁ、バランス。


で。

なんでこんなことをダラダラと書いているかというと。

配線である。借りているノートPCに刺してあるVGAケーブル。その取り回しがよろしくないので、L字型のアダプターを買ったのである。90°曲げるやつである。配線がすっきりするのである。

それがさっき届いた。

VGAケーブルを引っこ抜く。
ノートPC側に刺してみる。

刺さらない。

まさか方向を間違えたか?
270°曲げるほうを買っちゃったか?

コネクタは台形である。
両者とも上辺が広い。間違ってはいない。

角度か。かるくグリグリする。往生際が悪い。ここまで来ると過去の経験が顔を出してくる。これは、根本的なところで何かがおかしい‥‥。

よーく見る。

右手のVGA端子は15ピンである。
5つのピンが横に3列(3行?)並んでいる。

左手の、開封間もないアダプターを見る。
上に5つ、下に4つ。横に2列。


232Cじゃん。


そりゃ刺さらんわな。刺さったら困るって。力づくなら(たまに固い場合もありますので)いまごろピンが曲がっていただろう。まぁ、曲がるのはノートPC側じゃないから‥‥じゃなくてね。


刺さるか!


梱包の袋を見る。VGA端子とある。注文履歴も確認する。VGA端子である。まぁ、私も、VGA端子だと思って扱っていた。先入観なのか。売り手への信頼なのか。

せめて色を変えてくれないかなぁ。
いまさらか。

返品の手続きをしましたとさ。


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