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ふとん屋の思い出 - 222文字

ふとん屋が来た。

どうやら悪質な、
押し売りの類いだったらしいが。

当時、部屋が狭くて、
面倒くさくて、寝袋を使っていた。

色めき立つ。
そりゃそうだ。

どんなので寝てるの?

純粋な興味か、
セールストークの一環か。

見せる。

表情がじわじわと険しくなる。
えー、ちょっと、えええ‥‥。

これ、カバーじゃないよね。
シュラフカバーは概ね薄い。

こんなんじゃ駄目だよ。
身体壊すよ。大丈夫かい?

いやー、お金なくて‥‥。

んー、じゃあ、
身体には気をつけてね。

お帰りになりましたとさ。


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