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#073. 一粒数倍

酒が切れた。

アルコール依存症のお話ではない。酒がなくなった。いや、まだ少し残っている。なくなりそう。あー、どっちでもいいか。ともあれそう遠くない未来になくなるのはほぼ確実である。

ほぼ?

仕事ではそういう言い回しをすると突っ込まれるのである。要領の悪い自称理系はこうして墓穴を掘るのである。なにか懸念があるのか。いえ、未知の要素を懸念しています。そういうのは無視していいから‥‥。

断言は避けるのである。
慎重なのである。
そういう生き物なのである。

そのくせ酒がきれたなんて雑な言い方をするのだがもちろんこれには理由がある。ただのミスリーディングである。そして酒は酒でも料理酒である。さっき台所で思わず口に出た一言である。

それをこねくり回して原稿用紙約1枚分の400文字程度に引き伸ばす、そんな一種の遊びである。もっと広げることもできるが野暮ってものだ。長けりゃいいってものじゃないのだ。


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