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死因がポテチになりかけた話

正しくは窒息なのかな。

あれは「わさビーフ」だった。
しかも辛味の強い「男気」がつくほう。

それを、お行儀の悪いことに、
袋からバサバサ流してバリバリとやっていた。


非常に低い確率と思われるが。

喉にピッタリとはまる形と大きさ。
そしてちょいと堅めのわさビーフ。

それがきれいに喉にはまってしまった。


そりゃあ、焦る。

何が起きたかはすぐに分かった。
様子を想像して笑う余裕はあったが、すぐに消え失せた。

思った以上に硬い。
砕けない。痛い。

息も苦しい。

これ、まずいんじゃなかろうか?


試しに手で喉を叩いてみた。

まず外側から痛い。
そして内側からも痛い。

おちつけ、おちつけ。

しかし声は出ない。
部屋の中をうろうろする。

息が苦しい。


ひっそりと死が忍び寄ってくる。

死因は、ポテチか。

言葉の軽重の対比がたまらない。
ネタとしてはおいしい、のか?

机の上に放ったままの袋が目に入る。

牛のキャラクターが、なんてこった、
黒ずくめで、サングラスをかけていやがる。

殺し屋か。
さては始めから仕組まれたことか!

なんて一人ボケをかましている余裕はなかった。
ちなみに殺し屋ではなく芸能関係の牛らしい


幸い一命はとりとめた。

残念なことに、
どうやって状況を打開したのかは覚えていない。

まぁ、それが分かったとして、
世の役に立つ気はまるでしないけれど。

しばらく喉が痛かった。
わさびも効いていたに違いない。

なにはともあれ。

お行儀よく食べましょうね。


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