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そして伝説へ...セナFINAL②

2024.8.10に7年に渡るショーダンサー人生のピリオドを打ったせなのラストイベント回顧録
パート②では2部を振り返ります😌

パート①はこちら↓↓↓

Show回顧 -2部-

SP ~ ギャンブル

1部から超大盛り上がりでせなちへのこれまでの感謝を込めた高額リオンが止まらない、そんな勢いのまま2部へ突入

まずショー前のSPパフォーマンスが始まる。せなちTS最初で最後のソロ。椎名林檎の「ギャンブル」期待していたリバイバルだ。

PAIN IS BEAUTYもそうだが、せなちのSPは華やかなインスト楽曲より重厚なボーカル曲を選んでいる気がする(⚠️:あくまで私が見てきた中の感想)
歌詞を読み取り、これを如何に言葉を介さずに表現するか、ショーダンサーとしての一つの挑戦の形なのかと思う。

この歌を知らなかった筆者は改めてその歌詞を見直してみた。流石の椎名林檎の世界観。文字面だけ見ても???が浮かぶばかり💦ただ、次のフレーズには何かピンとくるものを感じた

此の戦地で尽きたら「何カシラヘノ服従」
此の勝負に負けたら「生キテユク資格モ無イ」

ショーダンサーにとってステージは戦場である。自身のパフォーマンスに対する評価ひとつで人気・名声が変わる真剣勝負。幾多の苦悩に直面し、その度に「普通に戻りたい」と弱きに傾く自分を乗り越えて、「この世界で生きることこそアイデンティティ」と鼓舞してきたせなちの人生を投影しているかのような歌詞に思えた。

シルエットから始まるショー、影だけで魅せる女性らしい美しさから、障子が開いて着崩し花魁スタイルのせなち登場。目には未だ消えない炎がみえる。

大サビ、センターサークルで袖を噛みながら振り返るせなちに当たるオレンジ色の光。もう言葉にならない。この照明、色々と後日談が語られていたが、少なくとも筆者がこれまでTSで見てきた照明の魅せ方の中で1番だと思った。斜陽を感じさせる照明は、物語のクライマックスが1歩1歩確実に近づいていることを静かに告げていた。そこからステージに戻るとマティーニグラス🍸、いやもうこれでもかと詰め込まれた極限の美しさ。最後もシルエットで魅せる会心のパフォーマンスだった。

思えば、縁もゆかりもない名古屋の地でオープニングダンサーとしてTSに参加すること自体がせなちの人生の「ギャンブル」。その大博打は成功だったかどうかは本人にしか分からないし、勝った負けたの陳腐なもんじゃないだろう。そこにあったのは、生き様を見事に表現したせなちのパフォーマンスに酔いしれた満員のお客さんが捧げた大歓声だけだった。

儚くも美しい

身売り~吉原

本編スタート前にセンターサークル前に用意された赤絨毯の階段。SNSでの匂わせで察してはいたものの期待で震えが止まらない。そう、しおり先生が産んだTS専用の最高傑作と言える「身売り」。これを最後にせなちが演じてくれたことは和物好きの筆者にとっては極上の贈り物だ🎁。

全観衆の注目を一身に浴びての花魁道中👘長年和物のクィーンを張ってきたせなちはやっぱオーラが違う。心の奥底にある憂いと、太夫としての矜持が複雑に交錯するなか、やがて大きな闇に呑まれる。シンプルな動きだけに求められる表現力は高く、やっぱりせなちの和物は絶品だなぁと思わせた。無論、そこから始まる吉原も指先までビシッと神経の通った動き、目まぐるしく変わる花魁の感情表現、ラストの艶やかさ、どこを切り取ってもせな太夫ここにあり、を強く印象づけた。

そこの旦那、旦那、私の一生買ってくれよ
最後まで言えなかった言葉
咲き出す傘の群れに 濡れる私は雨

ちなみにこの日、なみに筆者が伝えたひと言は「高い壁残されたねー」だった。せなち愛用の扇子🪭と共に和物を託されたなみ、もう直接背中を追いかけることはできないが、精進を重ねて、いつか乗り越える存在にまで登り詰めてほしい


千本桜🌸

ヒール👠でのうららの頑張りによるTS初の3人乗り(ここもめちゃくちゃ書き記したいが、せなちを慕い、華を添えるべく必死の思いで挑戦した姿に心から拍手を贈りたい👏筆者の席から目と鼻の先でうららが繰り広げた妖艶な絡み、堪能させてもらいました)、Bチームのプニパニで再び場が盛り上がってきたところで、次の演目のイントロ。聞き慣れた三味線が耳に入ってきた瞬間『◎△$♪×¥●&%#?!🌸🌸🌸!!!!』思わず奇声を上げてしまった(周りで動画撮ってたかたスミマセン🙇‍♂️)

せなちとはいつからかずーっと「TSでも千本🌸見たいねぇ」って話してた。せなちにとってもショーダンサー人生の節目節目で舞った思い出の演目。最後にもう一度、その夢が叶った瞬間。そりゃもう狂喜乱舞で至福の時間だった。

サプライズ演目に驚くお客さんみてニヤリ(笑)

ご覧になったことがある方なら分かるだろうが、千本桜は間奏でのロープのダブルス→シングルが見所。つまり、せなちを除いた最低4人(ダブルス→シングル連チャンのケースもあり得るが)がロープを扱えなければ成立しない。TSでロープといえばFCDであるが、シングル=せなちである以上、4人はこの一曲のためにダブルスをマスターすることになる。

一見すると簡単そうに見えるが、遠心力でステージに飛ばされたり、息を合わせることの難しさ、手首に食い込むロープの痛み、など練習から相当の修練を積み重ねたと思う。よう、なり、なみ、こころの4人の努力には敬意を表したいと思うし、あと1人、唯一Bチームから参加したにーなの表現力も素晴らしかった👏

元々の卒業イベントの日だったら、満開の桜🌸がまさに似合う季節だったが、真夏に大輪の花を咲かせる桜もまた一興なり

真夏ノ桜 カクモ咲キ乱レリ


千本の余韻のままに大盛り上がりのBチーム上海ロマンス、涙を必死に堪えてせなちとの2人きりの時間をやり切ったゆいのの『恋落ち』(恋落ちのバックダンサーといえば真っ先に思い浮かぶのはいちごちゃん、せなちもこれをゆいのボーカルで踊れて幸せだったろう)からのみんな大好き大車輪(ここもセンターサークルのせなせりの絡みが良すぎて、思わず「せりぃ!そこ代われぇえええええ!!!」って叫んですいません)

そして、フィナーレ🛁(レインボーシャワー)でのせんちゃんの『ぶぅらぁぁっく、だぁいやぁもぉぉおおおおん!』(せなちへ、ブラックダイヤモンドが定着したのは私が悪いのではなく、一重にせなちの功績の賜物です😜)でてんこ盛りな2部終了。そして物語は伝説の3部へと続いていくのである...

〈パート③へ続く〉

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