九月記

私という人間へのほとばしる寒気

誰にも彼にも言える部分で生きていること
誰にも言えない部分で生きていること
誰?それは
関係がないのか、そうか、と酷く冷たい血が私を流れている
雨に陽の光が反射した時に想い描く景色のその差異で全てが決まるのだが
言葉が超えてくる事がある ごめんなさい
でもね、と私が、私の中で言うのです
「誰かに侵される事のない場所でいつまで笑っていられるの?」

話す声よりも大きな音でピアノが鳴っていたことや
煙草を吸わない君を喫煙席に長居させたことや
知らない植物の名前で笑い合ったことや
知らない道をなんとなく右に曲がったことや
その全てで私が息をしていることや
それら全てでくだらない私へ全てを返す事を
まだ私が知らないことや

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