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読書メモ

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参考になった本の読書メモを書いてます。
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2024年2月の記事一覧

ユニクロ誕生から急成長の歴史「一勝九敗」

国を代表するブランドで、日本人なら関わりがない人の方が少ないであろうユニクロ。自分も物心ついた時からずっとお世話になってます。 小学生のときはユニクロのフリースにお世話になり、中高くらいからはヒートテックやエアリズムを欠かさず着るようになり、大人になった今もベーシックな洋服はユニクロに頼りっぱなし。 運営会社のファーストリテイリングは時価総額が日本企業7位、アパレル企業のなかだと世界2位。代表の柳井さんは誰もが知る名経営者。 ユーザーとして毎日お世話になってる偉大な会社

売れるモノの方程式「ジョブ理論」

言わずと知れた名著、ジョブ理論。 読んだのは5年前の2019年ですが、当時よりも確実に日本のIT界隈でも定着してきてるなと感じます。 自分が勤める会社でも、プロダクト組織の共通言語としてよく使いますし、実際にジョブ理論にそって考えを言語化することで物事が上手く前進する実感がありますし、汎用性が高くて本当に良くできたフレームワークだなと毎回感心してしまいます。 世の中にジョブ理論を解説したブログは大量にあると思いますが、ここでは本書から個人的に印象に残った箇所を抜粋しコメ

娯楽企業の源流と哲学「任天堂“驚き”を生む方程式」

読んだのは2015年。当時任天堂の代表だった岩田聡さんが逝去されたのがキッカケでした。 1995年生まれの自分にとって任天堂は常に身近な会社で、幼少期にはゲームボーイ、ゲームキューブ、DS、Wiiには本当によくお世話になってました。もちろんポケモン、ゼルダ、マリオ、大乱闘スマブラにも。別に特段ゲーマーだったわけではないですが、ひと通りのゲームは遊んでました。中高時代はソニーのPSPに浮気してた時もあったけど。笑 中学時代に海外に住んでいた間は、DSやWiiのゲームのおかげ

R流の事業づくりを知る「リクルートのすごい構"創"力」

読んだのは5年前の2019年。 なんでリクルートはあんなに幾つもの事業・プロダクトが成功してるのか、何かしら再現性がある方法論があるに違いない、知りたい。と思っていたところにドンピシャの本が出たので読んだのでした。 本書では、リボンモデルに代表されるリクルートの事業づくりを0→1、1→10前半、1→10後半、にわけて計9つのステップを紹介しています。 当時の仕事(HRテックの領域でtoCのモバイルWebプロダクトを作っていました)にも参考になる部分が多く、とても勉強にな

ものづくりの不確実性に向き合う「エンジニアリング組織論への招待」

だいたい6年前の2018年、社会人になってまだ間もないくらいの時に読んで、すこぶる感銘を受けた本です。 当時、新米プロダクトマネージャーとしてモバイルWebプロダクトの改善に奔走してた頃、なんか上手く仕事できないなー成果だせないなーと悩んでいたのですが、本書を読んで「自分に足りなかったのはこの考え方や!」とスッと腑に落ち、そこからうまく物事が好転し始めたんですよね。 ほんと読んでよかったと今も思っている一冊です。 振り返りも兼ねつつ、本書から印象に残った箇所を抜粋・コメ

成果を生むための本質「イシューからはじめよ」

読んだのは2019年なのでおおよそ5年前。 当時、与えられた課題に対してとにかく時間を投下して打ち返そうと奔走してた自分にとって、かなり衝撃的な本だったこと覚えています。 ビジネスや仕事において本当に大事なことは「問題を解く」ことよりも「本当に大事な問題=イシューを見極める」ことだというのが全体の主旨ですが、5年たった今も本当に大事な考え方だなと感じます。 振り返りも兼ねて、当時読んだ時にハイライトした箇所をいくつか抜粋しします。 本当にこれ。本当の意味で解決に値する、

プロダクトづくりのコアを言語化した「正しいものを正しくつくる」

ちょうど2年前に読んだ本ですが、振り返る機会があったので読書メモを残しておこうと思います。 最初にタイトルを見た時は、あらゆる側面で不確実性が高いプロダクトづくりという営みにおいて"正しい"なんて本当にあるのか?、なんてちょっと捻くれた捉え方をしていたのですが、同僚から強く勧められので読んでみたら、まあひたすらに名著でした。 振り返ってみると、プロダクトづくりの仕事をし始めてから最初の数年は「どうやってうまく作るか」に集中していた気がします。でもそれ以前にもっと大事なのは

世界経済を支える"箱"の歴史「コンテナ物語」

2年ほど前に読んだ本ですが、とあるきっかけで思い出したのでメモを残しておこうと思います。 海上コンテナの発明と普及がいかに世界経済を飛躍させたか、いかに革命的だったかをその歴史と共に記した一冊です。 今や海上コンテナ輸送はグローバルサプライチェーンを支える根幹ですが、わずか数十年前までは大勢の港湾労働者が人力で荷役作業をしていた歴史があります。コンテナの発明と普及によって輸送の効率化が飛躍的に進む様子が描かれていますが、その過程では様々な障壁があり、一筋縄ではいかなかった