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ギターを始めてから聴いた音楽たち

andymoriが好きすぎて、今年の3月に晴れてギターを購入したぼくです

なんやかんや半年経つわけですが、ギターを始めてからというもの、以前に比べると聴く音楽の趣味も広がった感じがあります

というわけで、自分のSpotifyを確認しながら時系列順に、備忘録的にまとめてみました

最初に言います、まぁまぁ長いです

暇な方はどうかお付き合いください



▼ 3月~4月

このあたりは全然ガラっと聴く音楽が変わった感じはなくて、シンプルに邦ロックを色々聴いてました

◇3月、邦ロック聴き漁り

くるりの「ハイウェイ」や「東京」などのシングル曲から、アルバム「ワルツを踊れ」らへん、フジファブリックのアルバム「TEENAGER」「CHRONICLE」らへん、このあたりは、以前から知っていたラインではあるものの、改めてよく聴いてたところです

「ワルツを踊れ」だと「Bremen」「言葉はさんかく こころは四角」、
「TEENAGER」だと「ロマネ」「星降る夜になったら」「TEENAGER」あたりがとっても好きです

やっぱりいつ聴いてもいいです、なんだかどっちのバンドも温かみを感じるんだ...…

このあたりを聴きつつ、志磨遼平(毛皮のマリーズ/ドレスコーズ)や踊ってばかりの国もよく聴くようになっていました

志磨遼平はかなり奇抜でとっつきにくいイメージがあったんだけど、ある晩にふと毛皮のマリーズ「ビューティフル」を聴いて素直に良いな...…になった
音楽家としての資質は勿論のこと、パフォーマー、エンターテイナー的な色も強い印象があります。「愛に気を付けてね」のライブテイクがかなり名高い

ライブ映像がまるまるYoutubeにあがってたりするけど、それぞれで装いや雰囲気が全然違ってて思わず見入っちゃう、「ゴッホ」あたりもかなり好き


踊ってばかりの国は、個人的もっと評価されていいバンドナンバーワンかも
ギター三本編成で奏でられる浮遊感のあるサウンド、ボーカル下津光史の力強く深みのある声...…

透明感があって煌びやかな「Boy」みたいな曲から、神秘的で狂気と魔力に満ちた「Ghost」「!!!」みたいな曲、とびきりサイケでネジが外れたような曲まで、とても魅力的でオススメのバンドです

「Boy」「Ghost」「!!!」は全感覚祭でのライブverがメチャクチャ良いので、ぜひYoutubeで映像と一緒に見てほしい……

「サイケデリアレディ」「風と共に去りぬ」なんかも好きだけど、サブスク対応してないアルバムも多くて、廃盤になって価格高騰してるのもあるからそれがツラいところ

最近、「ムカデは死んでも毒を吐く」という昔からの曲が”DADGAD Ver”として再録されたのですが、この”DADGAD”って、ギターのチューニングのことっぽいんですよね

とびきり気持ち悪くて(褒め言葉)ヤバいので、ぶっ飛んでてサイケな雰囲気が好きな人には強くオススメです


後は、同じエモ系のラインのバンドとしてeastern youthBloodthirsty Butchersなども(どっちも入口が「ナンバーガールのMCで聴いたことあるバンドだ!」だった)

どちらも北海道発のスリーピース、鋭いギターサウンドに、泥臭くて切実な歌声がすごく胸を打ちます。向井秀徳が影響を公言してるのもあって、ナンバガ好きな人は多分みんな好きそう、というか聴いてそう

なんならブッチャーズは田渕ひさ子さんがギターとして参加しており、ギターボーカルの吉村秀樹さんはひさ子さんの実の夫ですが、残念ながら既に逝去されています

バンドマン、早くに亡くなりすぎ問題...…


あとは、小山田壮平から知ったRadioheadの「Creep」にはかなり強く惹きつけられました。この後に色々洋楽を聴き始める、最初のきっかけになったのがこの曲かもしれません


◇4月、オススメされてtacicaブーム

知り合いの方からオススメしてもらって、直近の邦ロックバンドだと一番聴いてるかも。タイアップが多いバンドなので、ナルトのOP「newsong」、ハイキューのED「LEO」あたりは聴いたことがある人も多いかもしれません

聴き続けているうちにじわじわと好きになっていったバンドなのですが、聴き始めたのはここら辺のタイミング。アルバム「jacaranda」「sheeptown ALASCA」を中心に聴いてました

スリーピースのシンプルな編成にボーカル猪狩翔一さんの爽やかで澱みのないクリーンな歌声、まさに、こういうのでいいんだよみたいなロックバンドです。動物モチーフのコンセプチュアルな曲が多いのも特徴

個人的には言葉の使い方がすごく特徴的で面白いと感じていて、曖昧で一見意味が分からないようでいて、詞と音の嵌め方が気持ちよくて癖になるポイントが多いです

アルバム「jacaranda」「sheeptown ALASCA」「HOMELAND 11 blues」あたりの雰囲気がお気に入りで、好きな曲が多い...…

すごくキャッチーでとっつきやすい「人鳥哀歌(ペンギンエレジー)」や、エモーショナルで歌詞のパワーも強い「命の更新」、なんか言葉にできないけどすごく好きな「From the Gekko」等々、本当に魅力的な曲が多いです

以下、tacicaの好きな歌詞シリーズ

きみが眠る場所がこの街で一番綺麗な場所であろう
やがてそんな本当を見失ってしまうだろうか

「蜜蜂の毛布」

夢は嫌いです 雨は嫌いです
それを守る人や街が嫌いです
有りと有らゆる悪を嫌うと
何故か自分のことも嫌いになった日

「命の更新」

太陽を疑っていて 月より少し陰って
嘘吐かれて怪我もしたけど
太陽を疑っていて 月より少し陰って
嘘を吐いて怪我もさせただろう?

「newsong」

tacicaは歌詞も良いんですけど、それだけじゃ伝わらない、詞とサウンドとの共存に比重が大きいバンドな気がするので、是非自分の耳でも聴いてほしい...…


◇4月、その他に聴いてたバンド

まずは The cabs。
元々名前は知ってたところ、andymoriのギター演奏動画を上げている人が「チャールズ・ブロンソンのために」の動画もあげていて、それきっかけで聴くようになりました

独特な詞のバランスで紡がれる不思議な世界観は唯一無二で、ギター高橋國光による印象的なギターフレーズの数々に激しいシャウト、ベースボーカル首藤義勝の透明感のある綺麗な歌声、中村一太の爆撃機とも称される激しいドラム...…全部が”The cabs”の欠かせない構成要素です

聴いたことがなかったら「二月の兵隊」から聴くのがよいかもしれません


続いては 挫・人間
フロントマン・下川リヲを中心としたバンドで、メンバーの入れ替わりが激しく、音楽性も多岐に渡ります。全体的には切実で自虐的で、恋や愛をモチーフにしたキャッチーな曲が多いイメージ
ジャンル的には何になるんだコレは......? イロモノ寄りのバンドではありますが、雰囲気的には毛皮のマリーズとかに近い要素はあるかも(レーベルも同じ)

銀杏とかそっちに近いところもあって、あっちはなんとなく苦手で聴き渋っているんですけど、挫・人間はなんだか格段に可愛げがあってすっと聴ける感じがある

実は初めて聴いたのが「俺だけがZU・BU・NU・RE...…」って新しめの曲で、これストレートにやってるなら流石にダサくない......?ってしばらく敬遠していたバンドでした(なんか本当に色々やってるから今思えばそういうコンセプトだったんだろうと思う)

個人的に好きなのは「チャーハンたべたい」「下川最強伝説」「テクノ番長」あたり、ライブverの熱量や迫力がすごい

ギターのビジュアルが世紀末みたいになったり、やってることの奇抜さが目立つバンドではあるものの、”君の小食でぼくは太っていく” ”君の恋も夜を食べて育つ”など、確かに光る詞の良さも備えたいいバンド...…


そしてその他、「ベンガルトラとウィスキー」の元ネタとされている吉田拓郎の「ペニーレインでバーボン」や、忌野清志郎なんかも聴いたりしましたね。あとはThe cabs繋がりでマスロック方面、People In The Boxを触れる程度に聴いたり、RADWIMPSの古めな曲を中心に改めて聴いたりとかしてました


▼5月~7月

この頃の大きな出来事として、まず4月の終わりに小山田壮平のバンドツアーに行きました。そこでまず、andymori時代からライブのオープニングSEとして使われていたSkeeter Davisの「THE END OF THE WORLD」をお気に入り曲に追加しています

このライブをきっかけにandy熱が再燃し、またしばらくandymori&AL&小山田壮平を聴きまくってました

◇5月、ビートルズとの出会い

そんな中、小山田壮平がビートルズの曲をカバーしているのを聴いて、興味本位でビートルズを聴き始めます

ちょくちょく音楽系のYoutubeチャンネルなども見ていたので、ビートルズの偉大さというのは聞き及んでおり...…そろそろ手を出すか……と

まずは、andymoriのマイアミソングにも登場する「Twist and Shout」、後藤大樹がandymori脱退後に結成したティエラトムレイに同名の曲がある「Across The Universe」を聴きました(我ながらビートルズに入る角度としては独特すぎると思う)

すぐにハマった訳ではなく、良いな~程度にゆったり聴いていました

◇6月、人間椅子と洋楽ブーム期

ここで突然、以前から名前だけは知っていた人間椅子を聴き始めました
ビジュアルの強さとハードなサウンドに惹かれて、「陰獣」や「針の山」「宇宙からの色」などを聞き漁ります。バンドとしての背景も込みで、すごいカッコよくて、なんか勝手に勇気をもらっていました

以前から持つ人が持たなきゃダサいと思っていたGibson SGのデザインをちゃんとカッコイイと思えたのには、和嶋慎治さんの影響がかなり大きい。ハードロックの方向にも興味が出て、影響元のBlack Sabbathなど、やっぱり洋楽方面ちゃんと聴こう!と思い立ちます

そして次にこのあたりで聴いてたのが
(Richie Blackmore's )Rainbow、Bob Dylan、Frank Sinatraの「Fly Me To The Moon」などです

チョイスが謎すぎるのは、それはそう

元々Rainbowの「Catch The Rainbow」はジョジョ7部の影響で聴いたことがあって好きだったのを改めて聴いた感じ、ボブ・ディランはビートルズと同じノリであまりにも評判を聞くから聴いてみようという気持ち、「Fly Me To The Moon」は、なんかの拍子で耳にして好きだったのでノリで聴いてました

ビートルズも少しずつ堀り始め、村上春樹で曲名に覚えがあった「Norwegian Wood(ノルウェイの森)」や小山田壮平もカバーしている「Blackbird」がフックになって、Spotifyの人気曲順に「Here Comes The Sun」「Come Together」などを順当に好きに、「A Hard Day's Night」「Help!」「Yellow Submarine」などの代表曲が順調にお気に入りになっていきます

(「Come Together」とこの二曲は積極的にギターでも練習した)

他には、チャック・ベリーの「Johnny B. Goode」、The cabsの「二月の兵隊」のギターフレーズに惹かれて練習し始めていました

andymoriがコード主体のバッキングだけで弾ける曲が多かったため、このあたりでフレーズも練習していこうと奮起していた気がします


洋楽を掘るのと並行して邦ロックも相変わらず聴いていて、このあたりで新しく聴くようになったアーティストでいうと、時速36kmでしょうか

元々「ハロー」だけ知っていたところ、「素晴らしい日々」や「七月七日通り」で惹かれて聴き始めました。最近のアーティストだと、この時速36kmとTeleあたりが好きで聴くことが多いです

他にもジャンプ+で連載中の「ふつうの軽音部」の影響でa flood of circleを聴いてみたり、打首獄門同好会だったり、syrup16g、cinema staffなんかを少しずつ聴きかじっていました

cinema staffに関しては、完全にマスロックとしてThe cabsやPeople In The Boxの系譜として見ていたものの、一発目に「great escape」を聴いて、進撃の巨人のEDじゃんこれ!!!!!!になりました

小学生の時に好きでバンド名も分からずに聴いてたので、10年ぶりの伏線回収に思わず声がデカくなりました

あとは6月中旬に誕生日があったので、フジファブリック「Birthday」、くるり「BIRTHDAY」、ビートルズの「Birthday」などをここぞとばかりに聴きました。どれも良い曲なのでとってもオススメです

このあたりの時期に作ったプレイリストがありました
3月4月からの趣味含め、元から聴いていた曲も多く入っているためandymoriやらピノキオピーやら米津玄師やらも混じっていますが、これをランダム再生で流していたことが多かった気がします


◇7月、本格的なビートルズブーム到来

まずは、7月の頭にランダム再生で流れてきたレーナード・スキナードの「Sweet Home Alabama」、カンサスの「Dust in the Wind」、ブルース・スプリングスティーンの「Dancing in the Dark」あたりを聴いてます。すごく雑多

このあたりから本格的なビートルズブームが始まって、アルバム毎にしっかり聴き込んでいくことになります。元々ビートルズはアルバムを初期から1枚ずつ追っていこうと思っていたのですが、気分が乗り切らずあんまり聴けてなかったので、もういっそ、特に名高い「Rubber Soul」からのアルバム群を聴いていこうとなります

「Rubber Soul」のフォーキーな雰囲気はかなり好きになって、その後もアルバムを順番に聴いていったのですが、名盤と名高い「Revolver」や「Sgt.Peppers」は耳が適応できていなかったのか初見の印象はさほどでした

というのも、andymoriもそうですが、それまで熱を感じられるようなストレートなロックバンドが好きな事が多く...…音源版よりもむしろ、ライブ映像で魅力がビシビシ伝わってくるようなバンドこそ至高、っていうタイプの人間だったんですよね(新しいアーティストを掘る時にも可能な限りライブ映像を探す傾向にあった)

ライブをやらなくなって録音芸術の方向に進んでいったこの時期のビートルズは、それまで好んで聴いていた音楽とはかなりベクトルが違っており...…

そんな中で、一気にビートルズに引き込まれたのが「White Album(The Beatles)」でした

まず「Ob-La-Di,Ob-La-Da」の雰囲気を気に入って、とある夜中に「Happiness Is A Warm Gun」を聴いてガン刺さり

「Happiness Is A Warm Gun」というあまりにもパワーが強すぎるタイトル、曖昧ながら子気味良い言葉の応酬に、忙しなく切り替わる曲の展開と掴みどころのない変拍子、ファズの効いたギターサウンドに、曲終盤ジョン・レノンの圧巻のボーカル...…とにかく惹き込まれて、メッチャ聴きました

深夜から朝方まで4時間くらいずっと1曲だけを聴き続けて、深夜テンションもあったんだろうけど、感化されすぎて衝動に任せたまま「Happiness Is A Warm」をモチーフに1枚絵を描いたりもしてました

普段描いてる絵とかなり乖離があるからTwitterにはあげなかった この場を借りて供養

ここがかなりターニングポイントな感じもあって、ぶっ飛んだサイケな雰囲気の曲ももっと聴きたくなり、改めてアルバム「Sgt.Peppers」と「Magical Mystery Tour」を聴き直します

そこで「A Day In The Life」「I Am The Walrus」を好きになって、ビートルズのこのあたりの作風を聴ける耳になりました

そのままホワイトアルバムの曲たちを聴き込みつつ、また「Rubber Soul」に舞い戻って「In My Life」「Nowhere Man」あたりの名曲も積極的に聴くように

特に「In My Life」は、歌詞をじっくり見た時にあまりにも小山田壮平の思想に直結しているところを感じ、調べたらカバーしている上に”心の中で鳴り続けている音楽”にも挙げていて、やっぱり意外と分かるものだなぁ、と(ギターでも練習した)

アルバム「Let It Be」まで一通り耳を通し、ジョジョとの繋がりもある「Get Back」にハマってギターでフレーズを練習したりしたところで、初期の曲も含めて包括的にまた色々聴いていくことになります

AnthologyでのバージョンやNakedバージョン、remix違いの音源にも少しずつ手を出し始めます

Rubber Soul ⇒ White Album ⇒ Rubber Soul(2回目)⇒ Magical Mystery Tour ⇒ Sgt.Peppers ⇒ Abbey Road ⇒ Let It Be ⇒ Revolver…

みたいな感じで自分の中のブームが来てました


そして7月の下旬には、Eaglesの「Hotel California」にハマりました

元々名前は知っていたものの、「なんだこの編成!?しかもドラムボーカル!?」っていうイメージだけが先行して、あんまりちゃんと曲を聴けてませんでした

リードギターふたりの絡み合うような演奏、ドン・ヘンリーの渋くしゃがれたハスキーボイスに、美しいコーラスワーク、文学性が高く解釈の幅が広い歌詞で紡がれる幻惑的な世界観、そしてダメ押しの、代名詞とも言えるアウトロのギターソロ

ギターのフレーズ練習をしていく中でそろそろギターソロも練習しなきゃなぁと思っていた矢先だったのもあって、見事に虜になります

特にドン・フェルダー(ダブルネックを使っている方)からジョー・ウォルシュ(テレキャスの方)の演奏パートに移行した後に来る高音チョーキングのポイントが激エモフレーズすぎて、ここを弾きたいがために練習を始めました

サブスク世代の現代っ子らしく、ギターソロにはそこまで関心がなくなんなら聴き飛ばしちゃうこともしばしば...…そんな人間だったんですが、これが初めての、思わず聴き入ってしまうギターソロになりました

それとこのあたりで山田亮一逮捕の報せが出て、改めてハヌマーン時代の曲を聴くなどしたり...…

その後は、ビートルズからの流れでThe Beach Boysのアルバム「Pet Sounds」を聴いたり、突然ビートルズの「Maxwell's Silver Hammer」が凄い好きになってアビーロードハマり期を迎え「Golden Slumbers」「Carry That Weight」「The End」のメドレーの虜になって鬼リピしたり

Eaglesを少し深堀りして「Take It Easy」がメチャクチャ好きになったところで、この曲が「ベンガルトラとウィスキー」の”テイクイットイージー”の元ネタと思われることに気付いたり...…(小山田壮平もカバーしてた)

ついでに「モンゴロイドブルース」の”恋はあせらず”の元ネタ、The Supremesの「You Can’t Hurry Love」なんかも聴きました

他にもまたandy繋がりでWeezer、後はエリック・クラプトンやジョン・メイヤー、プリンスなんかも、雑多にかじってました

このあたりはギターからのアプローチで聴く曲が増えてます

あとは洋楽方面を掘っていく中で、以前に聴いてかっこいいな~と思ってた反町隆史「POISON」のギターフレーズが、まんまデペッシュ・モードの「Personal Jesus」やんけ!!になったりも

知れば知るほど色んなリファレンスなんかが分かって、とても面白かったです

▼8月~現在

8月の初め頃は、基本的にビートルズのAntologyシリーズを聴き漁っていました。いよいよビートルズの曲も馴染んできて、ネクストステップ的にデモ音源や別テイク音源などをたくさん聴いてます

◇8月上旬、はじめてのプログレ

以前から知ってはいたんですが、このあたりで人間椅子がカバーしている「21世紀の精神異常者(原題:21st Century Schizoid Man)」メチャクチャ良いな...…になって、前から気にはなっていたKing Crimsonを聴きました

所謂プログレッシブ系のバンド、やはりどうにもとっつきにくいイメージがあったのですが、色々音楽聴いてた内に耳が育ってたのか、思った以上にすんなり聴けてすごく楽しめました

キングクリムゾンってサックス入ってるだ!? とか、こんなにアンビエント的なんだ、とか発見も多くて、プログレ全然いけるやんになった

流れでPink Froydの「狂気(The Dark Side of the Moon)」「炎(Wish You Were Here)」も一応聴いて、あとDream Theaterなんかも触りだけ聴いたり(全然ちゃんと聴き込めてはいない)


◇8月下旬、スーパー雑多期

このあたりで、突然サカナクションを聴き直して大量にお気に入り曲に入れています

もう大分長いこと聴いてますが、人と音楽の話をすると大筋のベクトルが全然違ってもサカナクションの話で通じ合えることがままあって、デカさを感じるバンド

「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」「Aoi」「ミュージック」等々、説明不要のド名曲も多いですけども、個人的には「ユリイカ」が凄い好きだったりします



あとは知り合いの方と話してて、ふとまだGorillaz聴いてないな...…になり、「Feel Good Inc.」あたりの有名曲を聴いて普通にハマりました

名前とジャケ写だけ知ってたんだけど、ヴァーチャルバンドっていうコンセプトを知らず、しかも98年結成とかですごい興味深いなぁと



続いて、Twitterの#私を構成する〇〇枚 みたいなのでよく見るジャケ写で気になっていたkurayamisakaも聴きました(とっても素敵なアートワーク)

bloodthirsty butchers、ナンバーガール、くるりなんかの影響があるらしく、ギターサウンドからは如実にその要素を感じる……

普段女性ボーカルのロックバンドをあまり聴いてなかったのですが、それらの延長線上にいるバンドだからか、すごく自然に受け止められました。羊文学とか好きな人にも刺さりそうな感じがする(メチャクチャ勝手な印象)

「kimi wo omotte iru」は、進学を機に離れ離れになる2人の女の子をモチーフにしたコンセプト的な一枚らしいです、曲の中でさり気なくタイトルを回収するの、大好き



一気にジャンル離れまして、今度は70年代プログレ系バンドJethro Tullのアルバム「Thick as a Brick」です

最近自分で発掘して出会った曲の中だと一番の衝撃と共に一番聴いたアルバムかも。少し前にKing Crimsonを聴いていたおかげか、44分の大作「Thick as a Brick」も自然に聴けました

柔らかなクラシックギターの音色(この時点で抜群に好きなメロディ)から始まるこのアルバムは、8歳の少年・ジェラルド・ボストックが書いた詩に曲を付けた...…という設定のコンセプトアルバム。ケルト音楽的な要素も含んでおり、44分という演奏時間の中で目まぐるしく変わる展開を、賑やかに踊るようなサウンドたちが豊かに彩ります

バンド編成にフルートを採用しており、フロントマンのイアン・アンダーソンの担当楽器は未だかつて見た事のない ボーカル/フルート(普通にギターも弾く)

このイアン・アンダーソンという人物、かなりパフォーマー的なところもあって、ライブ映像なんかでは表情豊かに歌い、フルート片手におどけたようにステージ上を舞う姿が見れます。バンドメンバー含め物凄い演奏技術を前提としている筈ではあるんですが、とにかくすごく楽しげで、根源的な音楽のパワーみたいなものを感じられます

邦題は「ジェラルドの汚れなき世界」
正直この邦題に惹かれて聴き始めたところもある、そこまでとっつきやすい訳でもないから安易にオススメもできないけど、とっても好きな音楽です



以前、インターネットで観測したandymoriのことをリアルタイムで追っていた人がインディーズ時代のSEKAI NO OWARIのことも熱烈に追っていたのを思い出して、昔の時期のセカオワを聴きに行きました

ものすごいポップなのは変わらずだけど、セカオワってこんな鋭利な歌詞書いてたんだ...…と驚き。と同時に、色々背景調べてみると物凄いバックボーンがあるバンドであることを知りました

Fukaseさんがこんな壮絶な人生を歩んでいたの全然知らず、小学生の頃、純真に「RPG」や「Dragon Night」を聴いていたので、すごい不思議な感覚がした……



このあたりになると本当に最近、たまの「さよなら人類」を、某Youtubeチャンネル経由で聴き始めました。たまはアルバム「ひるね」のジャケットだけ知ってたんですけど、ちゃんと聴けてなかったためいいタイミングになりました

サビにめちゃんこ聞き覚えがあって、どうやら小さい頃になにかの拍子で耳にしていたようで...…

たまのプログレっぽい作風も、キングクリムゾンやジェスロ・タルを聴いてなかったら敬遠してしまっていたかも。抜群のキャッチーさを誇るサビに、使われているワードがどうにも不穏だったりディストピアっぽい雰囲気があったり、こういうの大好き

「さよなら人類」も、「In My Life」と同じようになんか全体的にandymoriっぽくないか……?ってすごく強く感じて、調べたら案の定...…

作詞作曲を担当している元たまの柳原陽一郎さんとふたりでライブをしていたようで、あまりにも直近だったためすごく悔しかった……

なんならこの映像も以前に見た事があったのに、左の人誰なんだろうなぁなんて呑気に思いながら見ていた自分をひっぱたいてやりたい

小山田壮平によるツイキャスでの弾き語りカバーも残っていたんですが、「さよなら人類」があまりにも小山田壮平バージョンで脳内再生余裕すぎて、想像していたそのまんまの歌声がほんとうに存在しててなんかウケました



その他、本当の本当に直近聴いてた音楽たちです(勿論この限りではない)

相変わらずtacicaを追いつつ、今はランダム再生で流れてきたACIDMANと、色んな人から名前を聴く9mm Parabellum Bulletが気になっています

どっちのバンドもandymoriを掘っていると自然と名前が目に入って来るので、そろそろちゃんと聴いていきたい…

あとは人から教えてもらったザバダックの「遠い音楽」もお気に入りで、チルい気分になりたいときに聴いています

▼おわり

基本的に完全に軸となっているandymoriから派生して、縦のラインでルーツを探ったり、横のラインを漁ったりして色んな音楽を聴いてきたのですが

「In My Life」だったり「Take It Easy」だったり「さよなら人類」だったり、それらに限らず、なんだか、各所で聴いてた音楽がどんどん後から繋がっていく感じがあって...…それが伏線回収みたいですごく面白いです

色々聴いていく中で、実感として本当に音楽に貴賤はないというか、ジャンル問わずに、好きな音楽は素敵で良いものだ...…となってます。と言っても、以前、大方バンドからは逸脱していないので、まだまだ堀りようは無限大なのですが

ちょっと知れば知るほど面白い音楽が世に溢れすぎて、大変、という感じ...…

やっぱり個人的に一番大きかったのは、ビートルズとの出会いかもしれません。こんなに巨大なバンドを今の今までちゃんと聴いてこなかったのが不思議でもったいないくらいなんですけども…このテーマで今回の記事を書くにあたっても、敢えて据えるならこれだなぁと、記事の頭に一番思い入れ深い「Rubber Soul」のジャケットを設えました

さて気付けば、普通にこの記事も1万文字を超えていました。一体どれだけの人がここまで読んでくれていることでしょう

もしもこの記事がきっかけになって、ひとつでも知らなかった好きな音楽に出会えた人がいたら、こんなにうれしいこともありません

ジャンルとかの垣根をあんまり考えず、自分のペースでもっと色んな音楽を探していきたいし、これを読んでくれてる人にもそうあってほしい...…

そしてあわよくば、あなたのLOVE MUSICも教えてほしい……

という訳でぼくは今日も、

たとえ誰に伝わらずとも、

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これは全く消化が進まない、聴きたいアルバムプレイリスト


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