とりとめのない、うれしいこと
自分の好きを、共有できることです。
藪から棒すぎる。いや、ありふれたことなんですけど、最近実感する機会が何度かあって。その度とってもハッピーな気持ちになってます。
今までの人生でも類を見ないレベルでandymoriというバンドのことを好きになっているぼくなんですが、好きになってしばらく、この感情をひとりで消化していたんですね。
音楽好き、邦ロック好きの間ではあまりにも有名(らしい)andymoriですが、そうは言ってもそういう人種の人たちとの繋がりって中々無いわけですよ。そもそもが一昔前のバンドで、もう10年前に解散済みだし。
少なくともぼくはSpotifyのランダム再生で流れてくるまで全く知りませんでしたし、僕の周りにもandymoriのことを知ってる人はいなかったんです。公式Youtubeのコメント欄は最近まで閉鎖されてたし、めちゃんこ好きなのに感情をシェアするのができない、という状況が続いていました。
結果、ぼくはTwitterのサブ垢で、誰にもいいねされることのないandymoriすきすきツイートを虚空に向かって呟き続ける人になっていたんですね。
そんな折、2023年のクリスマス。突然andymori公式が期間限定でショート動画を投稿し始めます。しかも、DVDに収録されているライブ映像、各曲のおいしいところ(音楽的にも映像的にも)をピックアップして。
もう、一時的にひとりで抱え切れる感情のキャパを超過してですね。どこかに吐き出さなくては……となりました。Twitterの140文字程度では何度のツイートを要すか分からない。結果、前から興味のあったnoteで、衝動的にandymoriの布教記事を書きました。
出来るだけ分かりやすく、知らない人にも興味を持って貰えるように……という思いでおすすめ曲を厳選したり、軽くメンバーについて触れたりしたんですが、語りたい要素はいくらでもあるのに、それを少しずつ削ぎ落として簡潔にしていくので逆に疲れました。
ショート公開に合わせて、ジャンプ+で連載されている「ふつうの軽音部」で割としっかり登場したり、PEOPLE1がライブでカバーをしたり、あのちゃんの番組に小山田壮平が出演したり……。
何やらタイミングよくandymoriリバイバルの波が来ている感もあり、予想よりたくさんの人に見ていただけているようで……ぼくはにっこりです。
で、ここまでが導入で、ここからが本題なんですが。
その記事を見てくれた知り合いの方が、andymoriを聴き始めてくれたんですよ。
「記事の一番最初のandyとrockを聴いて、うわいいなって思って。今聴いてみてます!」って。
もうハチャメチャに嬉しかったんですけど、とはいえ、他の曲も気に入ってくれるかはまだ分からないので、ぼくはドキドキしてました。
まず手始めに1stアルバムを全部聴いてくれて。
「これとこれとこの曲が好きでした」って報告を受けて、ぼくはウンウン頷きながら喜びました。
まぁ正直1stアルバムの曲なんてどれを挙げられても最高なので、どちらにせよぼくはウンウン頷くんですが。
そして次に2ndアルバムを全部聴いてくれて。
好きな曲が完全にぼくと一致していたので、それはもうニヤニヤでした。
まぁ正直2ndアルバムの曲なんてどれを挙げられても最高なので、どちらにせよぼくはニヤニヤするんですが。
そして彼はそのまま3rdアルバムを聴き、4thアルバムを聴いた頃にはすっかりandymoriのことを気に入ったようでした。
「少し悲しいですが、ラストアルバムも聴いてきます!」といって、あっという間にandymoriを全曲一通り聴いてくれました。
いやアルバム数が少ないとはいえ既にとんでもない行動力なんですけど、まだ終わりません。
Twitterで話しているうちに、andymoriのこと喋りたいな、という流れになり、お互い「今晩で………どうすか?」という、微妙に相手の様子を伺いながら話し合い、その日のうちに通話でandymori語りをすることになりました。
そこからはもう、ぼくの独壇場です。
小山田壮平のカッコ良さ、後藤大樹のヤバさ、岡山さんの雰囲気の良さに、ヒロシの可愛さと安心感。音楽性の変遷やバンドにまつわるエピソードに至るまで喋り散らかしました。
途中からは一緒にYoutubeのライブ映像を見ながら、「ここ!!!!!ここよすぎ!!!!!!いや〜ここめっちゃカッコイイんですよねヤバすぎる……いやーッ、かっっっっこいいな……」みたいな終わった語彙で喋ってました。
そして完全にタガの外れたぼくは、andymoriの1stライブDVD「ぼくたちアンディモリ〜日比谷野外大音楽堂ライブ〜」をダイマしました。
「いやこのライブバージョンの都会を走る猫が最高で……ハッピーエンドとかも雰囲気が全然違うんですよ……ビューティフルセレブリティーはこのライブで好きになったんですけど……もうヤバいんですよ……」ってもう全部褒めてたら、その場で購入してくれました。
知ったばっかりのバンドのライブDVDを、なに買わせてるんだよこいつ……となるんですが、ほんとにここまで真摯にぼくの布教を受け入れてくれた知人には感謝が止まりません。
andymori聴いてみます!からここまで全部一日の出来事です。すごい速さですよね。
そして2日後には彼の元にDVDが届き、ふたりでリモート同時視聴が決定。向こうは安いウィスキーまで用意して、僕もウキウキでジンジャーエールを買い出しに行きました(ウィスキーは飲めないので)。
そこからはもう、最高の時間。
「ここすき!!!」「小山田壮平カッコよすぎる……」「このライブバージョンヤバくないですか?」「ヒロシのベース気持ちよすぎる」「ドラム速すぎえぐすぎ」「照明さんがいい仕事しすぎカッコよすぎ」「ヴァーー!!イントロよすぎる!!!」「ここ気持ちよすぎる……ッッ!!!」と、もう馬鹿みたいな語彙で馬鹿みたいにはしゃぎながら馬鹿になってandymoriへの感情を解放しました。
気付けば、一緒に視聴していた彼は、僕と同じくらいのテンション感でandymoriを推す、立派な同士となっていました。
それくらい、andymoriは魅力的なんです。特に前期のandymori、小山田壮平の雰囲気には、カリスマを通り越した魔性のようなものがあります。
このライブDVDは、ほんとうにオススメです。前期のギラついたandymoriが好きなら、これは世界で一番素晴らしい4000円の使い方のひとつになり得ます。
大盤振る舞いな全34曲のセトリでは、なんと1stと2ndのアルバムの曲を全て収録。それだけではなく、EPから「andyとrock」、後に3rdアルバムに収録される当時未公開の「楽園」「Weapons of mass destruction」「スーパーマンになりたい」、レジェンド級バンド、くるりのカバー曲「ロックンロール」…………そして、最も名高い未発表曲、「マイアミソング」。
ここでもダイマしてどうするんだという感じですが、ぼくはandymoriを好きになってくれた人にとりあえず見てほしいのがこのDVDです。ヤバいので。
3rdアルバムくらいまで聴いたら、もうすぐにでも見てほしい。ヤバいので。
本当に好きすぎるので、近いうちにもっと詳細な感想を記事にしたいなぁと思っています。
なにはともあれ、ぼくはこの一件で自分の好きを共有する喜びを実感し、あぁ、楽しいなぁって、すごく純粋に思えました。
そして更につい先日、先程の布教記事にコメントがつきまして。大方こんな旨の内容でした。
「最近andymoriのことを知って、この記事を読んで、今やすっかりandymoriの虜です。分かりやすい記事をありがとうございます」
いや、うれしーーーーー!!!!
もう本望ですよこんなの。andymoriのことを大好きな自分なので、同じように好きになってくれることはもうメチャクチャ嬉しいです。しかも、自分がその助けになれたんだとしたら、もうこれ以上ない喜びです。
好きという感情を自分の内で燻らせるだけでなく、なにかしら外部に向けて方向づけすると本当にその感情のデカさが何倍にもなるのを感じます。ポジティブな感情を生み出してくれてる。そんなことを最近、すっごく思います。
なにかを熱烈に好きになることって、すごく素晴らしいことだなぁって感じます。
少し話は変わって、ぼくはいま地元を離れて東京に滞在しています。せっかくなので普段享受できない都会の恩恵を受けようと、今日タワレコで1枚だけあったandymoriのCDを買いました。
この大サブスク時代、聴く目的ではなく記念で買ったし、ほぼコレクションのようなものですが。
これで大好きなCDをかけてあの頃に帰れるようになったので、それだけでもう2000円の価値があります。(なにげに、人生で初めて自分で買ったCDだった)
街での移動中も、もっぱらイヤホンでandymoriを聴いています。都会を走る猫に名前はいらないし、世界だって歌っています。
音楽に限らず、なにかを好きでいることは生活に充足感を与えてくれるなぁと感じます。
みなさんも、好きな音楽や本や映画や有名人や……本当になんでもいいですが、自分の好きなものを知り合いに共有してみたり、逆に知り合いの好きなものに耳を傾けてみたりしてみてはどうでしょうか(あまりにも空虚な呼びかけ)
思いがけない出会いや、感情の動きがそこにあるかもしれません。好きを共有すること、それはポジティブをシェアしているとも言えますからね。
……ちょっと眠たくなってきて着地点が見えないので、ここら辺で終わりにしておこうと思います。ほんとうに無計画に書き出した雑記なので、はなから綺麗に締めることなど無謀だったのかもしれません。また後で冷静に見返してみたらすごく支離滅裂なことを書いているかもしれません。
自分の好きな感情に嘘はつけないし、この気持ちを大切にしたいな、と思う夜でした。
それでは、またいずれ。
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