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環境音楽 「実家の生活音とピアノ」の作曲

実家はなんとも落ち着く。落ち着き過ぎて、帰るたび風邪を引いてしまう。リビングには両親が30年以上前に買ったアップライトピアノがある。姉は長年ピアノレッスンを受けていた。母が送り迎えする車に僕も時々乗ると、ダッシュボードにはいつも爪切りが置いてあった。爪の長さは先生に会う前にきっちりと揃えていなければならない。クラシックの世界は厳格なルールと伝統を身につける必要があるようだ。おぼろげな記憶によると、その先生はとても熱心で神経質な方で、よく怒っていた気がする。音楽を愛し、命を燃やしながら教え子を育てているに違いなかった。教室に飾られたクラシックの巨匠たちの肖像も、深い眉間のシワや厳しい顔つきにに尊敬の念を抱きやすかった気がする。

さて僕もエレクトーン教室に通ったが、そのうちグループレッスン部屋に入るのを嫌がるようになり、泣き叫びながら辞めてしまったらしい。発表会の映像を見ると、5人の子どもたちが同じパートを弾いているはずの部分で、自分だけまったく違うところを弾いている。興味の薄い事柄をキチンと覚えるということが非常に苦手なようであった。これは後の学校人生でさらに特徴が発揮され、日本史、数学など興味の無い教科は赤点続きとなる。反比例するように、英語とアコギだけ上達していった。

さておき、環境音楽はブライアンイーノがつけた名称で、空間や場所に寄り添うような音楽。主役として主張することなく、自然の音との調和をめざすもの。

以下の音源は、実家に遊びに来ていた姉と甥、両親がいる部屋で弾いた即興のピアノ演奏である。昼下がりにiPhoneで録音。

Ambient Piano at Parent's Place / Rui Yagi 

母はガーデニングに魅了され、日々熱心に土をいじり、花を植えたりしている。この日は小さなネームプレートを用意して、花の名前を姉と一緒に書いていた。父は2歳の甥と遊んでいる。


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地面に刺さっていた

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そのまんま黒い真珠

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いい名前だ

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