ド素人、ぬいを縫う

私はある小説に現在進行系で人生を狂わされている。

ざっくり言うと戦記物だ。
3つの国が覇権を争う世界で、最弱国で生まれた主人公が祖国を天下に導くべく奮闘する。
当然物語は主人公の祖国を中心に進むのだが、この国、二大トップの反りが合わず軍が東西に分裂しているなどかなり終わっている。
おまけにその影響は一兵卒まで及び、所属が東西に分かれてバチクソ険悪な兄弟とかもいる。天下取る気ないだろお前ら。

主人公が所属するのは東塔なのだが、私は断然西塔が好きだ。
どのくらい好きかと言うと、かれこれ10年以上メロメロに熱を上げている。オタクキモスギ罪が実在しなくてよかった~と思う日々である。


ところで最近はオタ活という言葉が使われるようになり、オタク行動も世間様からかなり許容されてきたと感じる。
私も別ジャンルのマスコットを持って出かけたりする。もちろんそのキャラも好きだが、最推しのグッズを持ち歩く友人達に「いいなー」と思っていた。
私の好きな小説にはグッズがない。そもそもアマチュア小説だし、キャラのビジュアルが定まっていない以上仕方ないのだが、オタクとしては少々寂しい。
偶像が欲しくなった。推しの偶像。なんかかわいいやつ。持ち運べるやつ。
私は元々ぬいぐるみが好きだった。ぬいぐるみがいいな。着せ替えさせたり原作の再現とかしてみたいな。

ていうかさ。
作ればよくね?
推しのぬい(五七五)


作ると決めてからは早かった。
というのも少し前にフィギュアを作っていて、その時も素人なりにそこそこ納得いくものが作れたからだった。
不器用でも意外になんとかなる。大事なのはやる気と愛だ。もうオタクキモスギ罪で逮捕されてもいい。推しの偶像が手に入るなら。

結果として、ぬいぐるみは完成した。
ただ現時点で、西塔の主要キャラクター6人中2人しか作れていない。製作期間約3ヶ月、流石に気力と材料が尽きた。
まだ半分もいってないが、せっかくなので載せようと思う。
再三書くが、この小説には公式ビジュアルがない。キャラクターデザインは私の独断と偏見によるものだ(描写から拾える範囲で拾ってはいるけど)
解釈違いになる可能性もあるのでファンの方はご注意ください。


↓画像あるよ↓



フードなしver


はにゃ〜〜〜〜〜〜〜😻😻😻
もう逮捕されてもいいや〜〜〜〜〜😻😻😻😻
ちいちゃいポッケにさァ、どんぐりとか、入れたいな~~~~~
エ〜〜〜〜ヘヘへ…………………………へへヘェ…………ンフフ…………

10分くらいデレデレしていた。キモすぎて死刑になるかも。

補足すると、今回作ったのは( ゚∀゚)と(-_-)だ。
なるべく表情もAAに寄せた。なにぶん刺繍も初めてで思うようにはいかなかったけど、素人なりにうまくできたのでは!?と自負している。
というかファンの諸兄姉には33歳と37歳に動物パーカー着せるなよと思われている気がする。ごめんなさい。趣味です。私の。

可愛い。マジで可愛い。本当ならここを工夫したとかこだわりポイントだとか書くつもりだったのに完成したら全部飛んだ。もう薄いバカの感想しか出てこない。可愛い。
最初はゲーセンのプライズによくあるフェルトマスコットを作ろうと思っていた。だけど私はフェルトの感触があまり好きではなく、韓国ぬい(中華ぬい?)に憧れていたこともあって、思い切ってそっち方面に挑戦してみた。
結果、挑戦して本当によかったと思っている。最近はぬい服も気軽に買えて色々お着替えができるし、髪の毛もふわふわでいつまでも撫でていられる。
最近は自分の服よりもぬい服を見る時間のほうが長くなってきた。来月のカード請求がわりと本気で怖い。助けてほしい。


こんなテンションで記事を書いているが、作ってる最中はそれなりに悩んだ。
そもそも私は裁縫なんてほとんどやってこなかった。知ってる縫い方なんてなみ縫いくらいなのに、ぬいぐるみを作るには半返し縫いとかクロスステッチなるものが必要らしい。サンダーも覚えたてなのにサンダガを撃て……ってコト!?

お手本となるビジュアルがないのもだいぶきつかった。近付けるべき正解がわからない。私は一体何を縫ってるんだろう。虚無を縫ってる?と思うこともあった。
幸い絵心のある友人達がいて、たくさんイラストを描いてもらっていたのでそれを眺めながら頑張った。それにしても、私に付き合って全120話の小説を読んでイラストまで描いてくれる友人各位、菩薩の生まれ変わりか何かだと思う。

念願のお出かけにも行った。初めてのお出かけ先はまさかのアフタヌーンティーだった。
あの世界にアフヌン文化はないので戸惑われたかもしれないが、作者曰く「甘い物なんかは多分だいたいみんな好きだったんじゃないか」とのことなので、きっと楽しんでくれたと思う。

今回の偶像作り、これ以上ないほど満足しているが、どうしよう~と思っていることが一つある。
というのも、このぬいは15cm弱あり持ち運ぶのに若干不便なのだ。私はあまり大きい鞄を持たないのでぬいを入れたらミチミチになってしまう。
アフヌンのような場はサブバッグで凌ぐとして、普段のお出かけにはもう少し持ち運びしやすいグッズがほしい。
そういえば周りのオタク達はアクスタをよく持ち歩いている。

アクスタかぁ。
いいな~持ち運びしやすそうだなぁ。可愛いし。
最近はおしゃれなケースもたくさんあるしデコったりもできるんだよな~
二頭身くらいの絵なら描けないこともないかな?依頼するっていう手もあるか。
いいな~~アクスタ。

欲しいな~~~~~~~~~~~~




 ド素人、ぬいを縫う 終わり
     ~to be continued

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?