ろくろ回し~食と旅の秋祭り編~
『ブーン系 食と旅の秋祭り』に参加した。
その名の通り食事or旅行にまつわる作品を書く祭りで、どっちのジャンルも得意でない自分としてはどうなっちゃうの~!?という感じだったけど、なんとか書けた。よかった。
以下は投下した作品一覧。
・川 ゚ -゚)群青を蹴るようです(旅部門)
・(´・ω・`)天使に会いに行くようです(飯・旅部門)
・( ^ω^)さいごはんのようです(飯部門)
「群青~」と「天使~」は元々書く予定だったけど「さいごはん」は締め切り間際にアイデアが浮かんでしまいメソメソと書いた。もっと早く思いついていれば余裕を持ってゆっくり書けたのにわたしはいつもこうだ。どの祭りでもだいたい締め切り間際にアイデアが浮かんでメソメソと書いてる。現実とお脳の時間の流れが一致してない。
以下各作品のあとがき。
川 ゚ -゚)群青を蹴るようです
旅部門と聞いたとき、真っ先に浮かんだのが先日行った角島だった。
角島は初めてだったけど、あの美しさには圧倒された。海も砂浜も本当にめちゃくちゃ綺麗なのだ。さすが絶景特集やおすすめスポットで挙げられるだけある。
この作品も、初めて角島に赴いたクーとその友人シューが駄弁るだけの話だ。
学生時代からの友人である二人は「仕事がしんどい」とか他愛もない会話をしながら道中を進んでいく。しかしその会話はどこかぎこちなくてよそよそしい。
学生の頃にしていたバカ話のやりかたを忘れている。ゲラゲラ豪快に笑っていた友人もすっかりおとなしくなって、あんなに大好きだったご飯も食べると胃もたれするようになったと自嘲している。
これから気軽に会えない距離になってしまうのに「ずっと友達だからね」「また絶対に会おうね」と言い合うほどお互い子供でもないし、そんな熱量も残ってない。
大人になるってなんか切ないよね、という話を書いた。
これは反省点として、わたしは登場人物の情緒的なものに全描写を注いでしまうのだけど、今回もやってしまった。角島の描写がほぼない。すっかり忘れていたがこの作品は旅部門だ。
言い訳をしてしまうと本当に情景描写が苦手なのだ。バカの小学生が書く作文にしかならない。おまけに個人サイト生まれ夢小説育ちなので気を抜くと「リノリウムの床」「黒曜石のような瞳」をやってしまう。オタクの呪いだ。そのうちキスの雨とか降らせてしまうかもしれない。
投下したあとに読み返して、あまりの情景描写の貧弱ぶりに愕然としてしまった。自分でも作品自体は気に入っていること、読んでくれたり好きと言ってくれる人がたくさんいたことが救いだった。
(´・ω・`)天使に会いに行くようです
これは代表作でもある「天使はライブハウスにいるようです」の番外編として書いた。
元々ショボンの過去編を書きたいな〜と考えていたしだいたいの筋書きもあったものの、完結して何年も経つのに今更書いてもな…と思い半分ほど書いて放置していた。
今回の祭りが番外編OKだったのは、本当に良い機会に恵まれたと思う。もう追っかけをしていないのでうまく書けるか不安だったけど、意外にも筆が乗った。
チームおまいつにも久し振りに会えて嬉しかった。やっぱりこの三人を書くのは楽しい。
ちなみにこの作品、本編との関連ネタをいくつか混ぜてみた(ありがたいことに気付いてくれた人もいた)
ネタばらしとして列挙してみる。
その1
これは本編にも出てきた( ,,^Д^)のアカウント。
この時点で二人に接点はないし、ショボンもハッシュタグをざっと眺めているだけなので名前も覚えてない。
その2
夢が叶ってよかったね。
その3
ここは意図的に寄せた。
というか本編のほうはブーンの心情でもあるし、デレを囲むオタク全員の心情でもある、というつもりで書いたから、やっと伏線回収できた気がする。
その4
当時新規だったツンとブーンがドリンク代でやらかして、古参の機転で助けてもらうシーン。
作中では書いていないけど、天ライ最終話以降のブーンも同じように新参を助けていたらいいなと思う。
その他、冒頭に出てきた身振り手振りの駅員さんやショボンが食べているかすうどんはわたしが実際に見聞きしたものだったりする。
大阪には何度か行ったけど、観光地は多いし、人は陽気だし、かすうどんは美味しい。地元の次に好きだ。
ところで今回番外編を書くために天ライを読み返したらまさかの6年前でびっくりした。6年て。えぐすぎ。
そんな月日が経っているのに、投下後には「また読めて嬉しい」と温かい乙をたくさんいただいた。本当にありがたい。
わたしは基本的に自分が書きたいから書くというスタンスだけど、支援や乙をくれる人がいなかったらここまで書き続けてなかったと思う。
これでわたしが考えていた『天ライ』の話は全部書き終えてしまったので、今後しっかりとした番外編を書くことは多分もうないだろうけど、ちょっとしたイラストや漫画は思いついたら描いていきたいな。
( ^ω^)さいごはんのようです
「人生最後に食べるご飯は何がいい?」みたいな質問をよく見るけど、わたしはやっぱり納豆ご飯かなと思う。
それはわたしが離乳食から納豆(ペースト)を貪っていた狂がつく納豆好きということもあるけど、そもそも最後の晩餐と知っていてそんなにガッツリ食べるの難しくないか?と思っていることもある。
わたしはビビりなので知っていたら確実に喉を通らない。納豆でバフをかけてもギリいけるかな…くらいだと思う。
ところで死刑囚は最後の献立をリクエストできるって聞いたことあるけどあれガチなのかな。カツ丼頼む奴とかいるんだろうか。
「さいごはん」はおしまいが決定した世界で、普通の人間が平凡なご飯を食べるだけの話だ。
前述にも書いた通り「群青~」で状況描写が足りないという反省があったので、今回は食事描写に力を入れた。読んでくれた人が納豆ご飯を食べたくなる描写になるよう頑張った。納豆ご飯なら食べたいと思ったらすぐに作れるし。
描写って難しいけど、書けたときの達成感はすごい。こういうのはきっと慣れだと思うから、これからも続けていこうと思う。
そんなこんなありつつ投下期間が終了した。終わってみると47作品も投下されたらしい。すごい。
実はまだ全部読めてないのだけど、現時点で面白い作品にしか当たってないのがさらにすごい。どの作品もクオリティが高すぎる。
祭り開催を告げる号砲が屁だったり、食部門でゲロがお出しされたり、作者のガチ勢ぶりが伝わる話もあったり、一人で6作品書く猛者まで現れた。なに6作品って。百式観音の使い手?
恒例の作者当てでワーキャー騒ぐのも楽しかった。全然わかんないキャハハってハチワレちゃん状態になる作品もあったし、秒で特定できた作品もあった。私の作品はほぼ後者だったけども…
感想募集期間もあと一週間を切った。私も未読作品をちまちま読みつつ感想を書き溜めている。何回言うんだよって感じだけど本当にどの作品も面白いので、わんこそば状態のこの状況、贅沢だな~と思いながら読んでる。
今回の祭りは後夜祭もあるらしいし、まだまだ盛り上がりは続きそうだからまた改めて振り返りnoteも書きたいな。
とりあえず今回はこの辺りで。