ちびまる子ちゃんの思い出
2024年4月21日の放送回から「ちびまる子ちゃん」の声優がTARAKOさんから菊池こころさんに代わりましたね。
わたしはアニメ主題歌冒頭の
「みんなー、いくよー!」
という菊池こころさんの呼び掛けを聞いたとき、涙が出そうでした…
物心ついた時からずっと見ていたちびまる子ちゃん。アニマックスの再放送もひたすら見ていたし、コミックスも持っているし、1期のアニメならタイトルを言われたら内容が分かるくらい知り尽くしている作品。
わたしは今だにちびまる子ちゃんが大好きです。書店員時代の同僚たちはそれを知っているので「ちびまる子ちゃんのガチャガチャ出たらしいよ!」とか、日々情報をくれるくらい。
そのくらい好きな作品だから、TARAKOさんの訃報はショックが大きかった。さくらももこさんの時もショックだったけど、でもその時はまだTARAKOさんがいてくれた。TARAKOさんがまる子を繋いでいってくれるんだという安心感があった。
さくらももこさんへの弔辞見た時は泣いたなぁ
今回TARAKOさんが亡くなられて、まる子の2度目の死に直面した気がして、すごく悲しかった。アニメ版ちびまる子ちゃんから、いつもたくさん元気をもらっていたと思います。
特に好きだった放送回は今も時々見たりしてます。ちびまる子ちゃんは1期のときが1番好き!
①子どもの頃にしか辿り着けない場所。その奇妙さが少し羨ましくて、懐かしくて、憧れた「まる子 まぼろしの洋館を見る」。
②プサディーと友達になって南の島を大冒険するまる子。2人の友情とその別れに胸がぎゅっとなった「まるちゃん 南の島へ行く」。
(ちなみに86話 に「まる子 南の島のおみやげ分配に困る」の巻というのがあって、今更お土産配るんかい!!!って面白かった)
③まる子の優しい気持ちと悲しい気持ちをお母さんの優しさが包み込む名作「おかあさんの日」。
TARAKOさんの訃報が悲しかったけど、好きな話を思い出すと温かい気持ちになります。再放送で何度も何度も繰り返し見て、わたしがこれまで見てきたアニメの中で最も付き合いと見た回数が多い作品。
それだけに今までのイメージが強くて、新声優が誰になるのかずっとドキドキしていました。そして発表された菊池こころさん。
初回放送、いつも通りに始まるおどるポンポコリンと、いつもとは違う「みんなー、いくよー!」の声。
その声を聞いた瞬間、胸がぎゅっとなりました。
正直、全然嫌じゃなかった。すごく声が優しくて、まる子に新しい命が吹き込まれていて、涙が出そうでした。
今までのまる子から毒っ気が抜けていて、少し幼さが増していて、可愛らしさも増している。だから物足りないと感じる人もいるかもしれない。
でも、わたしは「ちゃんとまる子だな」と感じました。今までのまる子をリスペクトしているのだなと。特に1期のまる子に近い気がします。きっとものすごいプレッシャーの中で演じられたと思うけど、そんなことを感じさせない素敵な演技でした。
わたしにとってのまる子はずっとTARAKOさんで、ちびまる子ちゃんのコミックスを読んでも、さくらももこさんのエッセイを読んでも、TARAKOさんで脳内再生される。それはこれからも変わらない。
でも菊池こころさんのまる子もこれからきっと好きになる。
そんな うれしい予感 がしました。
クレジットからTARAKOさんの名前が消えた。これからの世代の子どもたちには菊池こころさんの声こそが「ちびまる子ちゃん」になっていく。それは少し寂しかったりするけど、そうやってずっとこの作品が続いていくと良いなと思ったのでした。
TARAKOさん、今までありがとうございました。
ご冥福をお祈りします
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