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ドラマの話2022年夏2

先日、夏ドラマ感想の途中経過を書きましたが、とりあえず夏クール括りのドラマがすべて終わったと思われるので、追記です。

前回書いた「みなと商事コインランドリー」は、途中、二人の距離が離れてしまう間がちょっと中だるみな感じがして、ちょっとテンションが下がってしまったのですが、最後はハッピーエンドで良かったです。
2人とも、この髪型がいいです。
これまでや、これからの作品の姿を見ますが、最高に似合っているのは今作なのではないかと思ってしまうくらい、自然で素敵でした。

「六本木クラス」はラストは良かったのですが、なんかもうひとつ感情の盛り上げ方があったらもっと嬉しかったのですが、でも、よかったです。

そして、前回は書かなかった二つの作品について。
まず、「初恋の悪魔」。
これは、始まった時はちゃんとチェックもしていなかったので、なぜか「ああ。またアノ人企画関連のやつかな~」と思って見始めたので、正直、最初はあまり本気で追っていなかったんです。かる~い気持ちで観ていました。
でも、途中で「あ。なんか違う。面白い。」と気づき、脚本家さんを調べたら、坂元裕二さんではありませんか。納得。

1990年頃から、どの時代のドラマでも、私をドラマ好きに陥れた作品がどれほどあることか。
たとえば、最近(?)だと、「Mother」とか「カルテット」とか「大豆田とわ子と三人の元夫」とか。
どれもとにかく「好き」という感想が湧き上がる作品です。
空間を埋める空気感が優しい。
いろんな愛情を深く静かに伝えてくれます。
軽いものから本線としてまで、ミステリ要素が含まれているのも、魅力です。
そして、どの作品も、その間合いで作品の色を創り出し、完成に導くそれぞれの役者さん達の力量を改めて感じさせてくれるので、そこも嬉しいのです。

今作の「初恋の悪魔」も、全ての登場人物に意味がある魅せ方が、うまいというか、嫌な役目の人の存在感すら見逃せない。
でも、やっぱり、仲野太賀さんは、どうしてそんなに各作品のキャラクターの演じ分けが見事なの・・・ということと、林遣都さんの寂しさと愛情と切なさの表現があったから、私の最初の低いテンションから「次も観てみようかな」に繋げるポイントになったことは特筆しておきたく。
よかったです。
見返したい、と思える作品でした。

そして、今期、最も「次をはよ!」と思って楽しみにしていたのが、「高良くんと天城くん」です。
これまた、最初は「びみょーかも・・」と思っていたのですが。
まー、ハマったハマった。
全作通して、天城くん演じる織山くんのメイクが濃すぎたのと、ちょっとところどころ、「え?幼稚園生だっけ?」という演じ方が、星ひとつ下げたくなる要素ではありました。(デートの回の「でんしゃぁ!!」のところとか)
これは、制作サイドの意図ですから、織山くんは何にも悪くないのですが。
むしろ、この言い回しとか、動きとか、彼ならではだったと思います。

でも、アイメイクは絶対もう少し薄くした方がいい。
「死役所」第1話の役の時は、もっと普通(血だらけだけど)の少年らしくて、かえって、そのくらいのナチュラルさがあった方が萌えるかな、と。
萌えさせよう、萌えさせよう、としすぎたのかな、というか。
片方に女の子っぽいかわいさを演出する必要はないかと。
天城くんは漫画では「爽やか系王子」とも表現されるように、普通に女子目線から見て、そこそこ魅力ある「少年」なのではないかと。
少年として、「かわいい」部分があることなんて、日常の世界でもあることです。

高良くん役の佐藤新くんは、このメイクで良かったです。
こちらはこれが役に合っているからOK。
心の声のシーンがときっどき出てくるのと、天城の発言で暴走しそうになる瞬間、理性とせめぎ合っている無表情シーンが好きでした。

あと、何と言っても、香取君。
鈴木康介くんの演じ方は職人俳優っぽくて実によきですね。
高良と香取のシーンがとても好きで、もっと見たいけど、もし、シーズン2があっても、頻度を増やしすぎることなく、ちょうどいい塩梅のスパイスにしてほしいと願います。
このドラマのファンのかなりの割合の人は、この二人のシーンが好物だったと思います。
あと、小宮璃央くん演じる田中氏のシーンも最後に近づくごとにどんどん面白くなって。
田中氏、スタイルが完璧だなと思って見ていると、顔まで平野紫耀ん系統の美しさを見せる瞬間が度々あって、「ほっほう~」と思っていました。
田中氏の魅力がちゃんと伝わってきてよかったです。

この作品、何がよかったかっていうと、原作のままのテイストが損なわれていないし、もちろん「テレビ仕様」のセリフや設定になっている部分もあるのですが、原作を読んでいて「あ。ここは絶対使って欲しいと思うところはちゃんとそのまま作られていて。
ラストも大きく変えずに、原作の途中までのところでほぼ纏めてくれていたのが、ありがたかったです。
欲を言うなら。
最終回、天城に返す高良の言葉に、覗く香取と田中氏が「あっまぁ~」という一言も入れて欲しかったのですが。

時系列的には原作の「ここが好き」な場面を行ったり来たりで散りばめた感じでしたが、「それが観たかった」がふんだんに盛り込まれていて、本当に毎週リピリピリピで観ていました。

ここ最近、BLものはものすごい勢いで増えてきていますが、「高天」は「女子はこういうのが好きなんだろ」の押し付けが感じられず(織山くんのメイクはちょっとした勘違いであり、押し付けではないと感じます)、コミカルで、美しくて、繊細で、少女漫画で。
とにかく、引き寄せられるように、「好き」でした。

原作があるものは、基本、原作が完結してから、できれば、そのラストに納得しているからこそ作ってほしいので、まだ終わっていない作品に対して、強引にオリジナルで「めでたしめでたし」にされるよりも、「高天」のように、原作からそれることなく、ほんの付け足し程度で最後のシーンを簡潔に見事にまとめてもらえると、大変ありがたいです。

次のクールがありますように。
次があったとしたら、それも原作の良さを理解してくれている作り方をしてくれますように。
そして、織山君のアイメイクだけは、何卒薄めにしてください。

BLなので、観れる人とそうじゃない人がいるでしょう。
それは好みがあるので、私も最近、ハードなミステリは受け入れる余裕がなく、観れなくなっているので、どのジャンルも、好きな気持ちを大切に観て欲しいと思います。ドラマをつまらないという方が増えてきているので、その人が面白いと思えるジャンルが見つかって、生活の楽しみがひとつでも増えたらいい、とは思います。
ま、楽しみは、テレビに限らないので、何でもいいのですけど。
あえて「ドラマなんて何が面白いの」という一言はあまり聞きたくないんですよね。

こんな感じで。

そして、秋クール始まりましたね。
上手く言えないのですが、人気のSnowManに手話ものをやらせるというのが、ちょっと抵抗がありました。
でも、いざ始まったら、やっぱり引き込まれますよね。
次週が早く観たいと思っちゃいますよね。
めめ、ダンスも演技力もここのところ、めざましく上達していますよね。
そして、映画も2本。1本は完成しているとはいえ、もうすぐ宣伝も始まりますよね。ドラマも2本。LIVEもやって。
時々、歌番組を見ていても、「顔色悪いし、表情固まっているのでは?ふらついていないか?」と思う時があります。
折角たくさんのチャンスに恵まれてきたこの大事な時期です。
何よりも、自分の身体を大切にして、仕事を好きでいて欲しいと思います。