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こういう写真が撮りたい

写真は自己表現の一つだと思っているので、目指したいものを挙げる。具体から抽象まで。

【@yicrn さんの写真】

そもそも、この方のヨーロッパ旅の写真をInstagramで見かけたのが写真を始めるきっかけになった。優しさと鮮やかさが共存した色、肩肘張らないスナップのようでありながらバランスも考えられた構図、何より身近な美しさを見つける目。フィルムでもデジタルでもクオリティが安定している。確か市橋織江さんに影響を受けたと書かれていたし、PENTAX67と山本写真機店、EOS 5D mark ⅢとSIGMA artの組み合わせは濱田英明さんの影響があるかもしれない。それでも私にとってはこの方の写真が原点だ。

【澤田空海理の曲】

受け取った時ひどく感情を揺さぶられるのに、それ自体はいたって静かである。これがどれほど美しいことか。自分が一度も経験したことのない出来事なのに、情景がはっきりと思い浮かぶ。四季がある。綺麗な言葉、身の回りの描写、時に残酷な現実。あと、どう言えばいいのか分からないが、とにかく澄んでいる。明るい曲でも暗い曲でも一貫して。

【アンリ・マルタンの絵】

トゥールーズ市役所の装飾画「夏」1903年

美術にあまり興味が無かった私が気まぐれで行った特別展、展示一発目で圧倒されそれ以来定期的に美術館に通うようになった原因がこの画家。ポスト印象派に分類されるそう。印象派と聞いて思い浮かべるふわっとした画風ではないが、柔らかさがある。でも見方によってはシャープさが見えることもある。光の描き方が訳の分からないくらい美しい。ただの絵なはずなのに、額縁を通して景色を眺めているような気がした。それもリアルな描写だからではなく、絵の空気感がそうさせている。
マルタンの絵を知ってからは光にかなり目を向けるようになった。

納得できる写真はそう簡単に撮れるものではないけれど、いつか心に訴えるようなものが撮れるといいなと思う。とりあえず外に出ろっちゅうことですね。家と大学以外の場所に行きましょう。

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