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自作短歌 まとめ(〜R6.5.12まで)

自作の短歌をまとめています。

概要

・自作の短歌です。
・作った順番に掲載してあるはずです。
・解釈はご自由に。
・自分の心のモヤモヤを言葉という檻に閉じ込めて、ケリをつけるために短歌を作っています。少し後ろ向きなこともある、セルフケアの短歌です。
・それでもよければご覧ください。

短歌

自作短歌

死ぬ事が死ぬほど怖い僕たちは米三十回噛んで飲み込む

見つめてた 身を寄せ合ったベランダで 切られた小指のつめの行く先

一生のお願い 指を置いてって そのペンダコを削りたいから

首の痕が薄らぐ前に戻ろうよ 渇いたピンクの歯ブラシ一つ

息殺し浮かぶシュークリームひとつ きっと甘いよ寝息みたいに

蛹から生まれたのは子猫でした いのちというよりもう生き物だね

瞼から発芽しかけた気だるさは海で拾ったガラスに似てる

動き出す前に必要だねぼくら 生の速度を弛める術が

かくめくる かきたすすてる めくるかく かきすてかきすて 書き捨てる生

満たされたと叫べ何度もあべまりあ 求めよさらば与えられん、だぜ

ゼラチンの海で溶け合いいつの日か君と固まる日が来るかしら

この中に生首入っているんです 玄関前でアタッチメント可

決められたレールを外れたいという そういうレールの上ではねてる

どうせなら静寂の様を刻もうか 墜落間際ブラックボックス

遺すべき価値ある生命を選びなん インベーダーの画像検索

酒が喉を通らない日もあるのだと 苦さ噛みしめ飲み下す夜

歯車という自意識は外れてて この凸凹が良くないみたい

ささくれも無いほど摩耗した脳だ ほらカフェインとブドウ糖だよ

道という血管をゆく車たち 俺の役割は何だ 流れる

エアコンの音鳴る夜半に っっっっっっっっっっっっっっj耳鳴り

砂浜に肩甲骨を並べ置き 小波白く囁くを聴く

詰め込んだ 母はその手で白米を 冷めて固くて ひしめいていた

たくさんのそれこそおよそ三億の 精子のように消える俺たち

約二枚 最後に残す沢庵の そのこだわりが君らしくって

ままごとみたいだねぼくら お空には鈍くて赤いビー玉もあるし

お澄ましのメロンパンを噛めばほら シナプス電気信号の夢

耳奥から心臓殴るファンファーレ 何か始まる予感に震う

死にたがり続けているのも面倒でケトルの白湯もゆらり冷えゆく

缶の酒 流し込む時息絶えて白けた鮪が俺を見ている

すこしずつ死んでは軋む 目も口も蕩けた恨み みんなともだち

まなこ閉じ無へと己を遣ることの恐れを知るや 袖つかむ子よ

ぶつ切りに切り分ける度鶏ももはタンパク質とその他に変わる

はりぼての城だろうから愛してる それも含めて君なのだから

軽薄にエモをまぶしたカルチャーも意外といいよ 腹膨れるし

燃えさしの香がぼそりと立っていた ごめんね、全うさせられなくて

お棺にはお酒を入れて 燃えるから 想いを焚べて よく燃えるから

ふたつからひとつになりし結び目の君のみとせよ 幸多くあれ

凪げば凪げ 荒れなば荒れよ この俺の今この刻が最大波高

寝る前に重石を六つ置いてくれ もっと上手に沈めるように

ゴム銃を夜空に放て 今すぐに 冷たく無味な星が入るさ

潮風の粒子を浴びに外に出る 海はいつでもすぐそばにある

汐風の粒子を浴びに外に出る 生きると死ぬが僕にぶつかる

白帯を切ることがない僕だって静寂の中ひたすら走る

真ん中氏、白藤あめ氏主催の「andyと短歌」に掲載

天国でも地獄でもその手を握る 不感症のまま私は生きる
『楽園』

ヒーローや車窓に映るあれこれも全部壊して東へ向かえ
『Weapons of mass destruction』

狂騒と諦観の輪に囚われて 君と僕との身体言語
『ボディーランゲージ』

大体がないものばかりの世の中で 浮き沈みする君とお日様
『Sunrise & Sunset』

僕も見た君の瞳の輝きは銀河の黒にぱっと弾けた
『光』

無理をして悟ったような君の顔 僕が忘れない黄昏の街
『トワイライトシティー』

※『』内はandymoriの楽曲タイトルです。
  みんな、andymoriを聴いてくれよな!!

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