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ズンドバーは儲かる工夫が凄い

厚木市で有名ラーメン店と言えば、「麺や食堂」「本丸亭」そしてここ「ZUND-BAR」。先の2つが市街地にあるのに対し、このズンドバーは郊外、写真で見ると一目瞭然、山奥にあると良いってもいい場所にある。このお店の凄さを勝手にレポート。

凄いとこ①「山奥の観光スポットになった立地」

市街地を離れ、七沢という温泉も湧く場所なので車来た客は、リゾート気分になり財布のヒモが弛みます。広々とした駐車場にどんどん車が集まります。

凄いところ②「上手な席マネジメント」

1〜2人をスムーズに回すカウンター席と2人が向い合って座るタイプの正方形のテーブル席。このテーブルを上手に並べることでグループ客の変則的な人数にも対応。お誕生日席を使えばテーブル1つで3人まで対応。大勢の客を上手に席マネジメントしてます。作るスタッフも運ぶスタッフも十分配置されてるので、客席は無駄に待たされることなく、お客さんが食べるための時間と空間になっています。

凄いところ③「細麺がベースなので茹でるの早い」

行列の出来るお店ですが、無駄に待たせてるわけじゃありません。客が多いのです。その証拠に注文からラーメンが出てくるまで5分程度。その工夫の一つが「細麺」です。茹でる時間もそして冷める時間も早い細麺は席の回転率を上げる大きな秘訣。

凄いところ④「高くても売れるリゾート感覚」

決して「安い」ラーメンではありません、メニューは820円〜、最上位は写真のスントバークラシック1280円。でも「わざわざ車で山まで来たんだし」「せっかく並んだし」という真理から1000円前後のメニュー値段に不満を持つ客はいません。納得で来るリゾート価格とでも申しましょうか。

凄いところ⑤「大盛り不可、足りない人はミニ丼を!」

食べやすいらーめんですから、ペロッと無くなってしまいます。男ならデフォルトは「大盛り」ですが、ズンドバーは大盛りを出しません。このミニ丼を食べろと言うのでございます。これがまた、いいお値段なのでございます。写真は『蒸ししらすと大根葉のごはん』 595円(税別)。この段階で客単価は1600円程度に膨れます。でも、値段に見合う旨さなのも事実なのですよ。だから、お店に文句はないのです。ひたすら「旨いっす」と思うのみ。

凄いところ⑥「食べざる負えないソフトクリーム」

自家製ソフトクロームには、マダガスカル産の最高級バニラビーンズがたっぷり。これだけ食べにスンドバーに行きたいほど、美味しいのでございます。気になるお値段は330円。TAKEOUT限定なので、帰りの客がこのソフトクロームを食べる姿を、並んでる客は見るわけです。客席を使うことなく、330円の売上追加。気づけばらーめん屋で酒も呑まずに2000円…恐るべし。

凄いところ⑦「クラウドレジ&キッチリ現金主義」

季節のメニューもさくさく反映できるiPadとiPod touchを使ったクラウドレジを導入し、それでいてカード会社に手数料の発生するクレジット決済はNGという、徹底した効率主義。あらゆる所に無駄のない経営は見ていてホントに凄い。

凄いところ⑧「情報はFacebookと食べログに集約」

”制作会社に月3万円の3年リースで契約、110万くらい掛けてページを作ってSEO対策するも更新をしない自社HP” なんて良くある話ですが、スンドバーは、情報をFacebook食べログに集約、ファンの多いお店ですから自分で頑張らなくてもお客さんが盛り上げてくれるSNSを上手に使ってます。それでいて、地元のFacebookコミュニティに店長自ら積極的に参加するなど無駄なことはやらず、効果のあることはどんどんやる。アグレッシブな経営は勉強になります。

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