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【0010】歩道や通路は右側通行か左側通行か。

歩道のない道路では、人は右側、車は左側を通行するのが交通ルールですね。それでは歩道がある場合の歩道内で人は右側通行なのか左側通行なのでしょうか。対面通行のルールというのがあって、歩道内は左側通行をすることになっているようです。

実際のところ、歩道内でも右側通行されている方も多いかと思います。最近は自転車歩道通行可ということもあり歩道内の車道に近い側は自転車が通るので、なるべく車道から離れた側を歩くようにしていて、反対側から人が歩いてきたら左右いずれかに避ける場合もありますよね。左右どちらに避けるか、双方が同じ方向に避けて鉢合わせということもあったりします。

さて建物内の通路は、右側通行、左側通行、どちらなのでしょうか。駅や空港などでは左側通行が多いようです。右側通行か左側通行かの元をたどると、武士が刀を左側に差していたので、すれ違う際に刀がぶつかるのを避けるために左側通行にしていたようです。なるほど納得できる理由ですね。

神社などでは、まず真ん中は神様の通り道ゆえ歩かない。左右いずれかをと厳密に定めているところ、そうではないところがあるようです。手水場がある側を通って参拝して、帰りは反対側を通るようにしているところもあるようです。実際、伊勢神宮では内宮は右側通行、外宮は左側通行で、これも手水場の位置関係からだそうです。COVID-19の蔓延にともなって感染防止のために通行方向を定めたところもあるようです。そう言えば一時、手水場での手洗いが禁止され、代わりにアルコールなど消毒用品が置かれていたりしましたね。

駅の構内の通路、大きな駅などでは「ここでは右側通行(あるいは左側通行)」と通行方向を表示していることがありますね。矢印で通路上に通行方向を示している場合もあります。ここからはローカルなネタになります。私の通勤ルートの東武動物公園駅は、改札内の階段などでは矢印で通行方向を表示しています。

西口側の通路は、以前は矢印で表示がされていて、天井の桟に左側通行と表示されていたと思います(うろ覚えです)。西口通路は少し前にきれいに整備というかリニューアルされました。それからだと思うのですが、通行方向の表示はなくなって、通行する人はなんとなく左側通行をしている感じです。

さらにローカルなネタになりますが、東武動物公園駅の改札を出て西口に向かうには直角コーナーを曲がる必要があります。改札側から見て正面にはロッテリアがあるので、秘かにロッテリアコーナーと名付けています。このコーナー、ブラインドコーナーになっていて、電車を下りてきた乗客は左側通行でイン側を歩いて行きます。なんとなく左側通行ということが頭にあることに加えて、ショートカットする意味合いもありそうです。西口から改札に向かう乗客もショートカットしたいという気持ちはあるのでしょう。これから乗車する方向に向かっては右側を歩いてきて、コーナーのイン側を突いて歩いてくる(時に小走り)ことがあります。特に朝は電車に間に合うか間に合わないかというタイミングでの急ぎ足です。ロッテリアコーナーで結構、乗降客が鉢合わせして、かなり際どく正面衝突を回避する場面を見かけることがあります。

私はというと、ロッテリアコーナーへの進入時は、イン側(左側)を少し開けて心持ちアウト側(右側)からアプローチするようにしています。理想的なアウトインアウトではなく、出口でのライン取りの自由度も意識したアウトインセンターという感じです。公道ならぬ公共の通路ではセーフティーマージンを十分に取ることが必要ですね。

心にゆとりを、(移動)時間に余裕を。安心安全な歩行ができると良いですね。自戒の意味も込めて。

2023年12月14日(木)記

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八木田 浩史
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