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絵本『フレデリック』のように生きたい

レオ=レオニの絵本『フレデリック』をご存じですか?
『フレデリック』を知らない人でも『スイミー』は知っているという人は多いのではないでしょうか?
そう、小学校の国語の教科書に載っていたあれです。(載ってない教科書もあったのでしょうか?)
黒い小さな魚のスイミーが仲間と協力して大きな魚に勝つというサクセスストーリー!
子どもながらにあのお話しはスカッとしたのを覚えています。

さて、『フレデリック』はスイミーとはちょっと毛色が違います。
違うというのはあくまで私の印象です。もしかしたら作者のレオ=レオニさんは同じようなことを伝えたかったのかもしれません。

野ねずみのフレデリックは他のねずみたちがせっせと冬の準備をしている中、ひとりのんびりと過ごしています。
ある日働きねずみのひとりが、フレデリックになぜ一緒に働かないのか聞きました。するとフレデリックは冬の寒さに向けて太陽の光を集めているだの、灰色の冬に向けて色を集めているだの、狭い穴蔵の中で退屈しないように言葉を集めているだのと言うではありませんか。

ええーっ!どういうこと⁇
ただサボりたいだけじゃないの⁉︎って感じですよね笑

もちろん働きねずみたちも呆れてしまいます。

さて、本格的に冬がやってきてねずみたちは暖かい藁の上で、楽しくおしゃべりしながら仲間と過ごします。はじめはよかったものの、藁も食料も話題もどんどん尽きてきて、凍えるようになります。
そんな時、フレデリックが冬に入る前に色々なものを集めていたことを思い出したのです。

フレデリックは待ってましたとばかりに、暖かい太陽の光を与え、楽しい話をし仲間たちに喜びを与えます。

最後、ねずみたちは無事に春を迎えたのかは分かりません。絵本にはそのことが描かれていないからです。

でも私はきっとねずみたちは一匹も欠けることなく春を迎え、また楽しく暮らしたのだろうと思います。

フレデリックも相変わらずマイペースに過ごしたのでしょう。

この絵本を読んで、私は単純に「フレデリックいいなぁ」と感じました。

自由気ままな生き方が羨ましいと感じたのです。

ストレスの多い人間社会
制約や窮屈なことも沢山あって息が詰まることもありますよね。

でもフレデリックはそんなこときっと感じてない。自然体で自由。そんな感じがしたのです。

もちろん作者の本当の意図は分かりません。でも私はフレデリックのように生きられたらなぁといつも思います。

私の人生のお手本はフレデリックなのです。

そういうことさ。

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