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母校の卒業式とコスプレと母への感謝

今年で卒業式を迎えて6年が経った。

自分は、あまり小中高の卒業式の思い出はないけれど、大学の母校の卒業式は毎年思い出す。

まだ年数がたっていないということもあるが、自分がコスプレをしていたからだろう。

自分の母校では卒業生の1-2割くらいがコスプレをして卒業式に出席をする。コスプレをしていても物珍しい目では見られない。

そんな大学に入って、もう卒業する。

社会人になったら母校の看板を剥ぎ取らないといけないので、最後まで母校を満喫しよう、そんな気持ちで自分もコスプレをすることを決意した。


自分のコスプレのチョイスはジバニャン。この方である。

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当時、ジバニャンが登場する「妖怪ウォッチ」は子どもたちの間で大変人気で社会現象と言われるようなブームを起こしていた。今はブームとは言えないものの、まだ続いているから驚きだ。

そんなこんなでブームに乗っかりジバニャンのコスプレをすることにした。


「コスプレをするぞ!」といっても、今までコスプレをしたことがなく、どうやって衣装を作ろうかと考えた。

まずは172センチ75キロ中肉中背の自分が着れるジバニャンの仮装セットなんてものは、日本中・世界中どこにもなかった。なので、手作りで作ってみることにした。

ここまでが卒業式1週間前だっただろうか、それから学生最後の貴重な時間を費やし、衣装を作ることに専念した。


ジバニャンはの特徴は、しっぽ、腹巻き、耳、独特な顔...まぁとにかく個性的なやつである。

赤いタイツはネットで、首輪は古びた自転車のキーロックを使う、顔の模様は消えるマーカーなど、創意工夫を凝らしながら仮装セット制作に貴重な学生時間の残りを注いだ。

何だかんだで色々と揃えることができたが、耳がどうしても課題であった。


完全に終わった切羽詰まった時も最後の望みを託して母親に相談することにした

自分「今度の卒業式でコスプレをしようと思ってまして、ジバニャンになりたいんだよね。耳がどうしても作れないから、作ってくれない?」
母「楽しそうね。いいよ」

「そんな息子に育てた覚えはない!」と言ってビンタされることを覚悟したが、母は快くが「楽しそうね。」と言って耳づくりを引き受けてくれた。

母親はノリノリで耳を作ってくれた。

あぁ、この母の下で生まれてよかったなと大学卒業式のコスプレを作りながらしみじみと思ったことを覚えている。


それから大学卒業式に無事ジバニャンで出席し、問題なく卒業をすることができた。(絵面としては完全に問題有りなのだが)

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Twitterで取り上げられたり、テレビでの出演もあった。

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毎年、この時期になると大学の卒業式を思い出す。

それはひとえにジバニャンのコスプレをしたからかもしれないし、その時に感じた母の愛を思い出すからかもしれない。

自分がマラウイで今生活できているのは、こうした母の愛や周りの人の支えがあったからだと思う。

そうした自分の感謝気持ちを周りの人にに少しでも返していきたい。

最後まで読んでいていただきありがとうございます。アフリカ・マラウイに住んでるヤギです。Twitterでアフリカの日常をつぶやいていますので、日本の生活に疲れたら覗いてください。https://twitter.com/yagi_jan0607