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有料ノートの「ランダム無料」化の提案

久々の投稿になります。一部の著名ブロガーさんたちの参入などにより、にわかに再注目されている(ように感じる)noteの課金システム。しかし、ファンや評判を確立しているわけではない多くの一般ユーザーの方たちにとって、有料ノートや有料マガジンで一定の「お金を稼ぐ」のはまだまだハードルが高いのではないでしょうか? この難しさを緩和する仕組みとして、有料ノートを「ランダム無料」化する、というアイデアを考えてみました。具体的には、有料ノートをクリックした際に、一定の確率で記事の中身を全て無料で読むことができるようにする、というものです。「運が良い読み手にタダで有料コンテンツを解放する」という仕組みを導入してはどうか、という提案です。(技術的には、この種のランダム化の実装自体は難しくないと考えています)

コンテンツを有料化した際に多くの一般ユーザーが直面する困難は
1. 誰にも見てもらえない
2. → 「スキ」やコメントが付かない
3. → なかなか話題にならない → 1.へ戻る
4. 結果的に全く儲からない
というものでしょう。有料ノートの中身がお金を取るほどの内容でなければ、読者が付かないのは単なる自業自得ですが、中には(少なくとも特定の読者層にとっては)非常に価値のある記事が埋もれてしまう不幸なケースも出てくるかもしれません。売り手が中身の分からない「情報」を売りたい一方で、買い手は中身が分からないからこそ「情報」を買うことが難しい。コンテンツで儲けるためには、この「情報の非対称性」を克服しなければいけないのです。そのためには、何らかの方法で、【1 → 2 → 3 → 1 → ・・・】という負のスパイラルから抜け出す必要があります。そこで思いついたのが、有料ノートのランダム無料化です。

有料ノートの無料化に運良く当たった読み手が、記事を読んでコメントなどを残してくれれば、上のスパイラルは部分的に軽減されます。(スキやコメントが付かない場合もあるでしょうが、それは中身の魅力が足りなかったということなので諦めるしかありません…)書き手としても、誰にも読まれずに全く課金できないよりは、ランダム無料化によって少しでも状況が改善される方が望ましいはずです。もちろん、無料化に頼らなくても、個の力でたくさん読者を集められるような書き手にとっては、これは不要な仕組みかもしれません。この問題については、記事が無料化される確率そのものを書き手が選べるようにしておけば対処することができます。(無料化が必要なければ、確率をゼロに設定すれば良いです。)

ランダム無料化のメリットはこれだけではありません。読み手にとっても、有料ノートを覗いてみる楽しみが増えます。今までは、「中身が面白かったとしてもどうせお金は払えないから」と敬遠していたような有料コンテンツに対して、「運良く無料で読めるかもしれないからとりあえずクリックしてみよう」といった形で、より積極的に有料コンテンツに触れるユーザーが出てくるのではないでしょうか。また、ランダム性という偶然に委ねる方が、特定のユーザーや特定の期間に有料コンテンツを無料公開する、といった従来の無料化の方法と比べて不公平感を生み出しにくい、といったメリットもあるような気がします。

まとめると、有料ノートのランダム無料化は
・書き手と読み手との間の「情報の非対称性」を緩和する
・書き手にとって困難な課金のハードルを下げる
・読み手が有料コンテンツを覗く楽しみを増やす
ことを通じて、noteをより魅力ある課金プラットフォームに変える可能性を秘めているように思います。実装化にあたっては細部を詰める必要があるでしょうが、あくまで一つのアイデアとして書き留めておきます。


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