あのときのこと

今日は、なにかと命の尊さが目につく日だった。

どうも、それで追い込まれていたらしい。

あの頃、私は、本当に生きているかどうかよく分からなくて、そこからしばらくは世の中からいなくなってしまうことを切望してた。

あの頃のことを肯定も否定もしたくない。

しようと思って引っ張り出すと、今の自分が簡単に潰れてしまうから。

多分、子供の頃、何も考えず、這っていた蟻を潰していたように、私が蟻になってプチっと潰れてしまうだろう。

だから、そっと自分を大切にする。

辛かったこと、口に出来るようになった人はどんどん吐き出していい。

前に進んでいい。

同じように、私もこれからを生きていこうともがいている。そのために、話さないことがある。

それを放っておいてほしい。

同じように喋って涙して乗り越えることを強要しないでほしい。

あなたとはそれをしたくないから、避けているのだ。

あなたは、自分の望まないペースでそれを引きずり出される苦痛と回復からの困難を知らないから、強要する。

放っておいてほしい。

もし、少しばかり、皆が生きやすくなることをしたいのなら、乗り越えた幸運を正義にしないで。



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