思考の言語化という名の言い訳

前回の登板試合でかなり深く思考した局の考えを言語化する練習というていで言い訳がましく綴っていこうかなと思った次第

ルール
Mリーグルールのリーグ戦
セミファイナル20戦中10戦目
8チーム中上位4チームがファイナル進出

南1局親番3巡目

下家が1mポン打2sの後、対面から南が出る

この南をスルー
理由としては何点かある
・将来的にドラ色の染め手濃厚の下家、それに対してダブ南を打ってきた対面の二面対応を強いられた時の守備駒がなくなる
・赤赤あるとは言えターツ不足で浮牌が全て下家に打ちづらく、手なりで進めた際にこちらの聴牌よりも先に鳴かせて聴牌を入れられてしまうリスク
・真っ直ぐ和了に向かうならポンして白or中だが自分が切り出した初牌の役牌が鳴かれなかったとしても他家が手を進めやすくなる点と見合う手になった時に別の役牌を勝負されてそちらが鳴かれるリスク(※この場合も安牌がない状態で二面以上の対応を強いられることがある)
・上家がトップ目でこちらが親番のため、鳴かせてくれやすい状況とは言えない

と、この時点では上記のリスクから南は鳴かずに守備駒兼ヘッド候補として手を進めようと考えた
しばらくは役牌絞るつもりで進行しようとしていた

そして次の手番

役牌はしばらく絞るつもりだったので七対子のルートは捨てたくない
この瞬間の下家の聴牌率は低めで見積っていたのと、1mポンが入って横広がりが弱くなったので役牌が通った際に押し返えせるルートも見つつでここは自己都合の3m切りとした

役牌絞って守備進行しているのに一貫性がないように感じるが、自己都合の進行以外にももう1つ意味がある
それは、ラグチェッカーとして下家の手牌構成がどの程度かを予測するのに使いたかった
ネット麻雀特有ではあるが下家が鳴きなしボタンを押しているわけがないので手動パスしても微妙な鳴きラグが出る
これは人読みもあるが下家の方は鳴きのレンジが広いので結構遠い仕掛けの場合もありうる
進行具合がわからず困っていたため、この後に手出しが何度か出てからよりはこの瞬間にリスクを負ってみようという魂胆もあった

実際には、この3mは鳴かれずにラグも入らなかった
これでわかったこととして
少なくとも
12、24、45、33のターツは持っていないし
123、234、345、456のメンツも持っていない、もちろん333の暗刻もない
遠い仕掛けの可能性も少し上がった
遠い仕掛けの場合は守備駒に使える字牌対子を持っていることもよくあるし、ターツ候補が少なくなったことで初牌の役牌が余計に打ちにくくなってしまった

5巡目、白が対子となる

上記の理由から萬子ターツは上めの方が濃いのと役牌も打ちづらい
6mを切れないのであれば、今度は6ブロックのターツオーバーになるため七対子への移行も考慮してソウズを1ブロック削ることとした
萬子1ブロック・筒子1ブロック・索子1ブロックに南・白(※中が通れば)または七対子の和了形を想定しながら進行

そして、数巡後

目論見通りに三元牌が高くなって、対面も上家も真っ直ぐ打ててない様子
一方、自分はというと中が切れるようになった時に聴牌親継続はできる可能性を追って途中から縦はやめて横に
しかしながらずっと中が打てない状況のまま手が進んでしまう

9s引きでフリテンメンツの補助プラスカン8sが良さそうなのでこの9sは粘って聴牌を取るためには残したい
白が自分に対子なこともあり、下家は相対的に中か發を持っている可能性が高くなってしまった上に手出しも入っているので状況は悪化していると言える
自分の中では、この巡目の一向聴から打っていい牌には該当しない
もちろん6mなど打てるはずもなく、苦肉の策として南の対子落としを敢行
これには各控え室から悲鳴が上がったが、勝手に賞賛の声ということにしておいた

対面からも火の手が上がる

対面の立直に対して一発で1mを引いてきた、粘って粘って一向聴までは漕ぎ着けたがここまでのようだ
南白白で降り切れるのでうっかり36p引いて7m引いて聴牌できないかなーとは思いつつもほぼ撤退することを決める
下家の白をポンする手もあるように見えるが、36p引きで6.8mは勝負しないし、6.8m引きでの引かなかった方の勝負もしないので広くなるようで広くならない、36p7mが45p7mになるだけだ
他2人は真っ直ぐ打ってないようには見えていたが万が一火の手が上がった時に安全に形式聴牌を取れる道を残したかったのもあってスルー

結果論的には対面から立直がかかり白白落としながらもう一粘りできそうだったが引いてきたのが1mなので割とどうしようもなくなってしまった

流局

結果は対面が海底1つ前に5mを掴み、それを下家がポンで2人聴牌となった

結果的には中も6mも下家に鳴かれもしていないし、そもそも最後の最後まで聴牌してなかったが早めに中を打っていると対面が手狭に受けなくて済みもう少し早く火の手が上がった可能性が高い、そうなると發勝負からの全面戦争に巻き込まれる危険もあったのでとりあえずことなきを得たということに

NAGAにはめちゃくちゃ怒られたが、この局はすごく思考を巡らせることができて楽しい1局だった
うまぶりすぎだろ、赤赤なんだから真っ直ぐ打てよと言われれば
「それはそう」としか言えないので勘弁してほしい

このようなうまぶり競技風の麻雀、すなわちMリーグごっこみたいなことがやりたくて麻雀リーグFCに参加しているところはあるのでこれからも思考を止めることはしないで、その瞬間に最良と思った選択をし続ける努力はしたい

考え方の一つとして、というか真っ直ぐ打てなかったビビりの言い訳と思ってもらえれば


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