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豚の丸焼きをやった時の話し

ツイッターとか見ていると、意外と目にする「豚の丸焼き」というワード
どういうわけか日本人にとても馴染みがあり、意外と憧れる人が多いこの
料理(?)。そんな豚の丸焼きを僕はやったことがあったりするわけで、
ちょっくらその時のことでも書いてみようかな。

まず僕が豚の丸焼きをやった経緯というと、所属するボーイスカウトの何周年だかで、子供から大人総勢100人近い規模の記念キャンプをやったのが2012年、指導者(リーダー)として在籍してる僕らが主催となって企画から運営までしていたんですが、大規模なキャンプだから滅多にできないことをやってやろうって事で豚の丸焼きが企画にあがったんですよ。普通やらない事を面白そうってだけで全振りするのがボーイスカウトのいいところであり悪いところでもあるんですが...

そんなこんなで、豚の丸焼きをキャンプ中にやってみるっていう、いまならYouTubeでワンチャン行けそうなネタを何の見返りもなしにぶっこんだんですよwしかしこれが大変だった。

以降はちょっとショッキングな写真が出てくるので、そういうの苦手な人は見ないでください。


皆さんが想像する豚の丸焼きってたぶん

こういうのだと思うんですよ。
豚がぶら下がって、直火で焼かれて美味しそう! なやつ
僕らも一般イメージを具現化すべく、ボーイスカウトの技術をつぎ込んで
挑戦したわけなんですね。材料の豚は沖縄の業者が通販やってて、血抜き内臓処理を全て終わらせた子豚を冷凍真空で送ってくれたのを半日自然解凍しておいたものです。下処理にスパイスハーブソルト的なのを丁寧に刷り込んで(?)いきます。
こんな感じに

この時点で既に絵面がwww
丁寧にマッサージをするかの様に揉みこんで刷り込んでいくんです。この時動画撮ったんですけど、ちょっとマジで豚が素敵なスパを体験しているような感じに見えて和やかな感じ。

しかしながら、彼は食材なので下味をつけたところで調理に移ります。
皆さんの頭の中の豚の丸焼きは、木に手足を括りつけられたあれですよね?

こうなります
もうね、これかなりキます。ダメな人はもうこれでダメです。角材を貫通させるのを僕がやらされたんですが、正直相当精神にダメージを受けました。豚かてぇし
ここまで来たら後戻りはできない、命を粗末にすることはボーイスカウトの流儀に反します、命を頂いて生きていることを子供たちに伝えなければいけない。さぁ焼くぞ!

どーーーん!
どうですか? 想像通りの豚の丸焼きになったでしょうか???
これね、半日以上焼いてるんですよ、直火でじっくりと...
それでも中は生焼けなんですよ、表面だけ焦げるばかりで、中まで火が通らない!そう、これが僕が伝えたい事!!!

豚の丸焼きは焼けない!!!!

いや、僕らのやり方が間違っていたのかもしれない
でも、豚の丸焼きの正しい方法なんて誰も知らないし、学校で習わなかったし、僕のバイブルであるところの冒険図鑑にも載ってない。
そもそも薪を燃やした火は火力調節も難しいし、炭火と違って遠赤外線もないから直球勝負なんですよ、そりゃ表面だけ焦げるわwww
かといってこのサイズを炭火でじっくりやったら3日くらいかかるんじゃないの?いや、薪火でも焼けないわけだけどもさ...
実際のところ、豚をちゃんと丸焼きにしようとしたら、3方を鉄板で囲って熱効率を最大限高めたオーブン的な竈が必要なんじゃないだろうか。
豚を焼くイメージに、くるくる回して焼くって動作がある人もいると思うんですけど、ご覧の通り豚はぶら下がっているわけで、しかもめっちゃ重いw
回そうとしても、自重でぐるりと落っこちるし、普通に20kgくらいあるし、こんなんくるくる回せるのゴリラくらいしかいないんじゃないの?
豚を丸っと上手に焼けました~とするためには、ゴリラを一頭用意しないといけないとなると、僕らは手を出すべきじゃなかったんだ!

しかし命は無駄にはできない!

この後は、全員で美味しく残さずちゃんと頂きました

バラしてBBQにしてな!!!

結局普通に焼き肉になっただけだったーーー
味は普通に豚肉で美味しかったです、下味は全然感じなかったwどうすりゃええねんwww 焼き肉のタレ最強。
そして頭の処理が一番きつかったーーー
沖縄の市場に売ってたりするアレ、兜焼き的な?
旨いは旨いケドさぁ... もうメンタルが持たない
もうライフはゼロよ

てなわけで、豚の丸焼きはその実相当ハードな料理だってことを身をもって経験したわけです。まぁ、こんな経験普通じゃできなさそうだし、参加した人間にはばっちりと記憶に残ったんじゃないでしょうか。
とても楽しかったけど、二度とやりたくないってか出来ないだろうw

以上
僕がボーイスカウトをやっていて良かったなぁと思う経験談の一つでした。

生焼けだぁ

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