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お返し断捨離(410字の小説)


[「断捨離」とは、不要な物を「断ち」「捨て」、物への執着から「離れる」ことにより、「もったいない」という固定観念に凝り固まってしまった心を開放する]
と、ある。
何と!哲学的な事が書いてある。
「ほっといてくれ!」
と、私は言いたい。

私はケチな男
一度買った物は捨てられない
不要な物であっても
「捨てるのはもったいない」
と、思う心が強い。

物にも命がある。
使命があるはずだ。
それを活かせてあげないのは
私の責任だ。
捨てずに持っておこう。
それは、私の物欲では無い。
優しさである。
物に対しての優しさだ!
「もったいない」
と云う言葉は、日本にしか無いニュアンスらしい。
黒人の有名な女性が言っていた事を思い出す。

古い物でも大事に使う。
たとえ使っていない物でも大事したい。
だから古女房でも捨てられない。

だが最近、妻は断捨離をしている。
誰かに影響されたのか?
妻は物欲を絶っている。
私も断捨離されるのか?
不安にかられるが
「返ってくるぞ、断捨離されても」


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