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非情怪談➕無常会館(1分で読める小説)(410字)

街をぶらついていると、不思議な建物を見つけた。
看板に「無常会館」とある。
…無常会館って何?…と思っていたら何故か体が勝手に動きだす。
会館には入り口の扉が無い。
僕は誘われるかの様に、その会館の中に入っていく。
すると不気味な声。
耳を澄せると聞こえてくるのは怖い話

…どの部屋で語っているのか?…
聞き耳を立てながら僕は会館の奥に入って行く
だが、どの部屋にも人がいない。
声は段々と大きくなっているのに、不思議だ

聞こえてくるのは、

「一度入ると絶対に出る事ができない」

と。不思議に思ってまた聞き耳を立てた
語り部が「この世界は4次元世界」と言う
何だか馬鹿らしく感じてきた僕は、帰ろうとするが
元の入り口が見つからない。
幾ら探してもない
「無常とは何も定まりの無い物」
と聞こえてくる
「探しても出入り口など何処にも無い
ここは無常会館さ」
自慢気に言っている

ここから出られないのか!
恐怖に慄きながらも探し続けた。
そして私は、遂に非常階段を発見した。



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