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いけっ!リザードン!「ほのおのうず」だ!

たまたま見ていた記事で、旧裏ポケモンカードの「リザードンLv.76(特殊能力エナジーバーンのやつ)」で初版のカードが300万くらいすることを知りました。その他にも旧裏のレアカードが数万とか平気でするとか。

で、家のおもちゃ箱を見るとそこには旧裏のポケモンカードがズラリ。ちょっとした宝の山です。

そんでもってデッキが一つ。その中には初版ではありませんが、同じ「リザードンLv.76」のカードが入っています。初版じゃないけど売れば30万円は下らない一枚です。


もうどうせ旧裏のポケモンカードで遊ぶことはないし、場所を取るだけだから売ってしまえばいいよなぁと思いつつ、どうにもそのリザードンのことが頭から離れずに「売ろう」という決心がつきません。


なぜかというと、多分愛着があるのです。旧裏のポケモンカードは私が小学生の時に買って遊んだもの。今年の6月に逝った祖母が買ってくれたポケモンカードのパックには、もう持っていませんがウツボットのレアカードが入っていたことを、夏の日差しが入る和室の背景と共に今でも思い出します。リザードンのカードもポケモンカードを始めた最初期に手に入れたものだったと思います。その強さも含めて嬉しかった。


高校時代は遊戯王カードにはまってました。クラスで凄く流行っていたのです。

それでデッキを強化するために買ったパックでたまたま手に入れたのが「ブルーアイズ・ホワイトドラゴン」のカード。遊戯王を知らない人でも名前くらいは聞いたことがあるであろう有名なレアカードです。

そんな時に同級生から冗談で言われた言葉が、「そのブルーアイズを一億円で売ってくれ」でした。某社長の真似でしょう。
当然その後、「まあ売らないわけないよな。一億だもんな」と言われました。

今でも覚えていますがその時、私には「断る」という回答が真っ先に浮かんできたのです。馬鹿な回答にも程がある。今の私なら一億円貰って資産運用に回し、不労所得で毎年500万円を手に入れる選択をするでしょう。多分。でも高校生の私はその選択をすることに大きな抵抗があったのです。


リザードンとブルーアイズに共通していること。それは誰もが羨んだレアカードということもありますが、愛着があったということです。


ベストセラーにもなった「DIE WITH ZERO」という本にも書いてありますが、人生で一番大切なもの、それは「思い出」だそうです。

成程リザードンは小学生の頃の祖母や友達との思い出が、ブルーアイズには高校生の頃の思い出が詰まっているから手放すことが難しいのでしょう。


「お金より大事なものがある」という言葉が本当かどうかは私には分かりません。「その通り」と思ってはいますが、それを証明できるほどのお金を持っていないし、自分にとっては自由を得る手段としてお金も大事だからです。

でも多分、少なくともリザードンとブルーアイズのカードは当面手放すことはないでしょう。それこそ一億円とかを出されたら分かりませんが、でもそれを売ったら多分、心にぽっかりと穴が開いたような気になるのではないかと思います。その穴を埋めるものがあればいいのかもしれませんけどね。「俺はブルーアイズの一億円のおかげで生きているんだ」みたいな。



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