見出し画像

逃げるが勝ちだが腹が立つ

保有している「ソシオネクスト」の信用倍率、まあ以前から600倍とか高かったのですが昨日見てみると…


SBI証券画面より引用

…は?信用倍率2,804倍?

いやいや、流石に高すぎでしょう!こんな数字見たことない!これ株価の上値が重くなるどころか大幅に下がるレベルの倍率でしょ!?

信用倍率が高いということは信用買いが多いということなので、将来の売り注文が多く控えているということ、つまりは株価が将来下がりやすいということです。

信用倍率2,804倍なんてなったら逃げるしかあるまい!株価が下がる前に撤退だ撤退だ!


この日、あの頃の僕たちを思い出した…。


あれは約一年前、「日本郵船」の株を保有していた時の話だ。

当時の日本郵船は好業績で配当利回り10%を叩き出すなどの勢いがあったが、翌年の業績はふるわないという見通しだった。その頃「日本郵船」は株価の高騰もあってか、株式分割を実施した。

問題はそこからだ。株式分割と同時に株価がストップ安まで下落し、その後も上値が重い展開が続いた。

そして私は、たまたま読んでいた株関係の本から信用倍率の概念を知った。覚えたての知識を使って「日本郵船」の信用倍率を見てみたら、約400倍くらいだったと思う。十分に高い数値だ。

こんなんじゃ「日本郵船」の株価は将来も上がらない。Yahooファイナンスの掲示板などから情報収集したところ、機関投資家が悪いみたいなことが書かれている。

「そうか、機関投資家が情報を持っていて大量に信用買いをしたせいでこうなっているのか!俺たちは機関投資家の手のひらの上というわけか!」

結局「日本郵船」は売却し、2百万円近い売却損を計上するハメになった。
機関投資家に負けたのだ。


そして現在、今度はソシオネクストで信用買いがとんでもないことになっている。

また機関投資家に負けるのか!
また撤退を余儀なくされるのか!
尻尾を巻いて逃げるのか!?


私はYoutubeなどで情報を集めた。すると、

「ああ、これは機関投資家が空売りしてますね~。だいぶ減ったみたいですけど~。」


ん?んん!? 機関投資家が空売りしてる?信用売りしてる?え、逆じゃないの?

よく分からなかった私は「ソシオネクスト」の信用残を見てみた。


株探画面より引用

「ソシオネクスト」は2024年1月1日に株式分割を行い、株が5分割されています。12月29日の時点で5分割されているので、売り残と買い残はそれぞれ約5倍に増えています。

で、1月12日の買い残を見てみると、増えてはいるがそこまで変わってない?
売り残は逆に大きく下がっている?

つまりこういうことかと。信用倍率は 「買い残 ÷ 売り残」 で決まるから、分母の売り残が減れば買い残が変わらなくても倍率は上がる。
今回は売り残が減ったから倍率が跳ね上がったんだ。

そして空売りが減ったということは、今後株価が下がると判断している人が少ないという意味でもあるわけです。

買い残が多いのは気になりますが、売り残が減ったことはポジティブに考えていいのではないかと!

「ソシオネクスト」はまだ上がる余地がある!機関投資家になんぞ負けてなるものか!
私はそう決心し、「日本郵船」の二の轍を踏まないよう心に誓ったのでした。上がってくれるといいな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?