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ご夫婦で主任牧師の引き継ぎ

高橋武夫先生が80歳を迎えて牧師を引退された。これを機に、奥さまである高橋ひろ子先生が代わりに尾久キリスト教会の主任牧師を努めることになった。「以前はもっと制度が厳格だったそうだが、昨今は日本ホーリネス協会も融通が効くようになった」との声も聞こえてくる。今は寺院もそうらしいが、僧侶牧師払底で不足の時代である。だから住職のいない寺や牧師のいない教会も多いそうだ。説教のメインを務めるのは、今まで通り高橋武夫先生だが、4月以降は高橋ひろ子先生や役員も務める機会も持つことになった。

 そして4月24日に初めて高橋ひろ子先生が説教を務めることになった。この日の題材はヨハネ伝21章12〜17節で、テーマは「私を愛するか」。ゴルゴダの丘でイエスが磔刑になった時に三度裏切ったペテロが、復活したイエスに再会するシーンである。ガラリヤでのイエスと弟子たちの再会予言はマルコ伝で2回、マタイ伝で4回著される。高橋先生ご夫妻は聖書の舞台となったイスラエルを旅したこともあるとのことで、ガラリヤ地方の様子を詳しく話された。肥沃な地で、花鳥風月に親しめる地だそうだ。お話しを聴いて思ったのは、お二人の説教の個性。聖書を中心に前後関係をわかりやすく話す高橋ひろ子先生。落語・詩歌や釣りなどの趣味の観点から、あるいは宣伝会社の広告営業や少年院の教誨師など教会の外の社会との関わりから聖書に入る高橋武夫先生。説教名人の高橋武夫先生には何人たりとも及ぶ者はいないが、高橋ひろ子先生の説教もよく練られた内容だった。

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