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#259 キャラクターを決められちゃう英会話教室

「さあ、それでは今日のレッスンを始めていきますネ〜。」

講師のアメリカ人男性は片言の日本語で言った。

「さあ、前回初めてのレッスンで自己紹介を学んでいきましたネ。挨拶、名前、それから出身地言えるようになりましたネ。覚えてマスカ?」

「はい。」

「オッケー!じゃあ今日は自己紹介の続きデス!趣味や特技、それから好きなものを言えるようになっていきましょう!今日もリラックスでいきましょうネ!楽しむことが英語上達の近道ネ!レッツ、エンジョイ!」

講師はユウトの肩を優しく叩いた。

「ではまず趣味を聞かれた時に使えるフレーズを覚えていきましょう!ネイテイブ同士の会話では”free time”=時間がある時。それから”enjoy”楽しむ。このようなフレーズが使われますね。ではテキストの例文を読んで覚えていきましょう!リピートアフターミー!」

講師はテキストの例文を読み上げた。

「I often make saffron rice in my free time.」

ユウトもそれに続く。

「I often make saffron rice in my free time.」

「時間がある時はよくサフランライスを作ります。という風に訳せますネ。続いての例文いきましょう。I enjoy eat saffron rice.」

「I enjoy eating saffron rice.」

「サフランライスを食べて楽しんでいます!ちなみにenjoyを使って答える際は動詞に"ing"を加えます。ここまでで何かわからないことありますカ?」

「大丈夫です。」

「オッケー!では続いて、〜にハマっている。これを覚えていきましょう。”be into〜”で、〜にハマっているという意味になります。リピートアフターミー!I'm into saffron rice.」

「I'm into saffron rice.」

「サフランライスにハマっています。では続いて特技を聞かれた時に使えるフレーズですネ!”be good at~"で、〜が得意です。という意味になります。リピートアフターミー!I'm good at talk about saffron rice.」

「I'm good at talk about saffron rice.」

「サフランライスについて話すのが得意です。という意味ですネ。ちなみに”good”の部分を”great”に変えることで、より強調することができます!I'm great at talk about saffron rice.」

「I'm great at talk about saffron rice.」

「オッケー、ユウト!発音意識していきましょうネ!前回も言ったように"r"の発音しっかりネ?」

「はい。」

「そこ意識してもう一回発音していきまショウ!saffron rice.」

「saffron rice.」

「もう一回!saffron rice.」

「saffron rice.」

「オッケー!何か質問ありますか?」

「なんでこんなサフランライスばっかりなんですか?」

「ホワット?」

「なんかずーっとサフランライスが好きなやつの英語を教わってる気がするんですけど!このままだと僕すごいサフランライス好きなやつみたいになっちゃいません?」

「ユウト!発音意識してって言ったよネ?saffron rice!!」

「いやサフランライスだけすごい流暢になっちゃうから!どうするんですか?今後アメリカ行った時に、こいつやたらサフランライスだけ発音いいじゃんみたいになったら!こいつどんだけサフランライス好きなんだよみたいに思われたくないです!」

「まあでもこれはあくまで例文なんでネ!」

「自己紹介もういいです!このままだとすごいサフランライス好きのキャラクターにされちゃうので!なんか他のこと教えて下さい!

「オッケー、わかりました!じゃあタクシーで使えるフレーズはどう?」

「タクシーいいですね!アメリカ行って乗ることもあると思うので!」

「オッケー!それじゃあタクシーで使うフレーズを覚えていきまショウ!まずタクシーに乗り込むときですネ!荷物をトランクに入れてほしいと伝えましょう!”put~”で、〜を置く、もしくは”in~”で、〜に入れるを使いましょう!リピートアフターミー!I have saffron rice.Could you put it in the trunk, please?」

「今サフランライス入ってませんでした?」

「ホワット?」

「え、サフランライス入ってましたよね?タクシーなのになんで?」

「ユウト!リピートアフターミー!I have saffron rice.Could you put it in the trunk, please?」

「I have saffron rice.Could you put it in the trunk, please?」

「サフランライスがあるのですが、トランクに入れてもらえますか?という意味になりますネ!」

「それどういう状況!?なんで俺アメリカでサフランライス持ってタクシー乗り込もうとしてるんですか!?」

「続いていきますヨ!目的地を伝えましょう!目的地を伝える時は”I'd like to~”で、〜したいを使いましょう!リピートアフターミー!I'd like to go to restaurant with delicious saffron rice.」

「またサフランライス入ってた!」

「サフランライスが美味しいレストランまでお願いします!という意味ですネ!」

「たどり着けますかね?その伝え方でどこかたどり着けますかね?」

「乗車中は運転手さんに街中にある気になるものを尋ねてみましょう!What are the yellow grains scattered over there?」

「あ、サフランライス入ってない!」

「あそこに散らばっている黄色いつぶつぶは何ですか?」

「それサフランライスじゃない!?That is saffron riceじゃない!?だからそれどういう状況なの!?」

「That is Turmeric rice.あれはターメリックライスです!」

「いやサフランライスじゃないんかい!!!!!!!!!!!!」

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