私の嫉妬その3:身長が高い男性
昔から私は身長が低かった。小学生の頃は背の順でいつも一番前。中学生になってもせいぜい三番目。高校生になり、背の順に並ぶ機会が減ったが身長は低いままで高身長の友人の中に埋もれる。母に20歳まで男の人は伸びるよと言われたものの、大学生になっても、20歳を過ぎても、大学院生になっても身長は伸びず。私の身長は163cmのままだ。
そんなわけなので高身長の男性に嫉妬するのは必然なのかもしれない。ああ、少し分けてほしい。
高校の同級生に高身長(175cm)の女性がいた。羨ましいとは思えど、その人には嫉妬することはなかった。身体的な嫉妬の対象は同性であることが多いのかもしれない。
多くの場合、男性にとって身長はステータスのひとつとなる。偏屈な主観だろうが身長は恋愛対象、とくに女性に対する性的アピール材料だ。環境や努力ではどうにもならないのだから理不尽極まりない。
よく女性に背が小さいのは親近感が湧くので良い、と言われてきた。良いようにとれば女性と仲良くなれるということだろうが、裏を返せば恋愛対象から外れるということになる。悔しい。ただひたすら悔しい。
もちろん、身長がすべてではない。嫉妬をnoteに綴る私のような歪んだ人間は身長以前の性格的問題もある。わずかながらも恋愛を経験し、更には結婚できたのは幸運か、魅力か、運命か。
それでもステータスは得たいもので、身長が高ければなあ、と思うこともしばしば。女性云々を抜きにしても高身長ってだけで憧れるし、憎らしい。
また、高身長というのは多くの場合、肉体的に優位だということでもあり、生物的な順位付けにも関わる。人間は人間である前に動物であり、生物であるので本能レベルで身長を求めているのかもしれない。低身長な私は高身長の男性に怯えながら生きているのが現実だ。
「もう大人なんだし、結婚もしているなら尚更身長なぞ気にしなければいい」
ごもっともな意見だ。
しかし、だ。人間誰しもコンプレックスはある。知能とか、ルックスとか、美的センスとか。私のコンプレックスのひとつは身長であり、どうしても目がいってしまう。
もちろん低身長だからといって迫害ばかり受けたわけではない。しかし劣った性的魅力、体格の差への怯え、どうあがいても縮まることのない差が私に圧をかけてくる。
私の身長コンプレックスは根深い。断ち切りたいが、そう上手くはいかないものだ。
ブログとはまた違ったテイストです。