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【布袋戯】とは?④『口白』(再掲載)

この記事は2009年7月20日に当ブログにて掲載したバックナンバーです。

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【布袋戯】とは?---その④『口白』

布袋戯のセリフは「口白(コゥバィ)」というが、口白の担当は、一人。
一人の台詞師がすべての登場人物のセリフを言う。

そのため、台詞師は布袋戯において、非常に重要なポジションをしめる。

布袋戯の台詞師は「五音」という発声を習得することが必須とされる。この「五音」は基本役柄の「生」「旦」「淨」「末」「丑」で、声音を使い分けることでこれらをすべて一人で演じることが可能となる。

訓練をつみ発声をコントロールすると、一人で数十種類のキャラクターを演じ分けることができるという。

台湾の国宝級の布袋戯の大先生・黄海岱氏(故人)は、基本五役柄の演じわけがすばらしく明確であったという。女性の役も様々な声音を使い分け、演じ分けたという。

画像出典:霹靂布袋劇公式サイト

また、黄海岱氏の孫の黄文擇氏は「八音才子」の異名を取るほど、様々な声音を使いキャラクターを演じ分ける。彼は霹靂布袋戯のセリフを担当しており、霹靂布袋戯の人気の確立は彼の功労も大きいといえよう。

2021年、黄文擇氏が急逝し、同等実力を持つ後継者はいないため、霹靂社は伝統を破って、複数の口白を起用することにした。現在、霹靂布袋劇の口白担当は、黄文擇氏の息子の黃滙峰氏、蔡易軒氏、賴秀慶氏、賴紘源氏、賴政君氏、林文明氏、黃冠維氏、靖宸氏、呆之音氏、張漢軒氏、郭雅瑂氏、葉於嘉、李奕彬氏など、複数人のチームとなっている。

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