こどもの目線

うちには一歳のこどもがいます。
自分のこどもというのは本当に可愛いものです。彼が生まれてからというもの、生活がすっかりこども中心になりましたが、そのことによって気づかされたことがたくさんあります。だから、本当にアリガトウと言いたいです。

つい先日、彼は歩くことを覚えました。これまでは、何度も立ちあがるものの恐怖心があったんでしょう、そこから一歩進むまでが本当に長かった。t5か月くらいかかったんじゃないかな?
恐怖心…そりゃあそうだよな、と思います。
歩くことが当たり前の大人にとって、歩くことの何が怖いのか、と思うかもしれません。でも、一歳の彼にとっては、文字通り「大きな一歩」なのです。そこにはとてつもないハードルがあったことでしょう。そのハードルをどう乗り越えようかと、数か月思案していたわけです。

一歩だけだったのが二歩、三歩と増えるにつれて、見える世界も大きくなっていきます。そして今では家じゅうどこへでも歩きまくる彼。「お、歩けるぞ」という喜びと同時に、「うわー、ここに行けばこんな景色が見えるんだ」という新たな扉を自分で開けていきます。今までの移動はほとんどがハイハイだったので、見える景色はせいぜい床上30センチほどだったのが、歩くけるようになったことでその二倍の高さまで見えます。大げさではなく、彼のみえる景色は劇的に変わりました。

大人の目線だけで彼の変化を見ると、せいぜい30センチほどの変化なんですが、彼にとっては狭いトンネルから一気に開けた景色に飛び出した感じでしょうか。こどもの、特に小さい頃って、私たちには想像もつかないくらい毎時間、毎分、毎秒、たくさんの気づきや変化が本人の中で起こっているんだと思います。
だけど残念ながらその変化に、なかなか大人は気づけなかったり、あるいは大人目線で彼らの変化を小さく捉えてしまったりすることもしばしば。かくいう私もそうです。

こどもの毎日は、きっと奇跡のような一日なんでしょう。大人が大人目線で簡単に解釈したり捉えたりできるようなことではないんだと。昨晩こどもの寝顔を見ながらそう思いました。

そういう変化に、敏感になっていきたいし、彼が展開していく様々なチャレンジに対して、勝手に大人の都合を当てはめず、こどもの目線で考えて、一緒に成長していきたいな、と思う新米とうさんの話でした。

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