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No.3ワークショップ・デザインについて

「こんなことをやりたいんだけど、ファシリテーターがいなくて困ってるんだ。」と言われ、よく話を聞いてみると、それはワークショップデザインの依頼であることが多い。やりたいことはいっぱいあるけれど、どうしてやったらいいのかわからない、思いがたくさんあって、どれからやり始めたらいいのかわからない、そんな状態で依頼が来ることが多い。活動はたくさんしているけど、やればやるほど最初の目的から解離している。ここらでちょっと、プロに相談してみようではないか。なんていうパターンもある。

私は、そんな時には、傾聴と質問を繰り返して、依頼人の頭を整理していく作業をする。整理することによって、自分たちでできることが見えてくる時もあるし(そうなることがほとんどだ。)やっぱりプロのワークショップデザイナー兼ファシリテーターに依頼したいという時もある。

傾聴と質問の繰り返しによって、真の課題が見えているときには、その課題を解決するためには、どのようなワークショップをすればいいのかを考えることになる。その作業は、想像力と経験知で進められる。既存のコンテンツを使うことはあまりしないが、たくさんのコンテンツの下地があるからこそオリジナルのプログラムを思いつくことができるのだろう。

ワークショップだから、という思い込みでデザインすると、ワークショップの効果が薄れ、目的が果たせなくなるような気がする。自由に考えるからこそ「いい」ワークショップになる。そのためには、自分の中に土壌を耕す作業が必要だ。私にとっては、ファシリテーション やワークショップのコンテンツの勉強よりも、他のことをする方が、ワークショップデザインにはいいような気がする。



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