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ダメ男の野球こぼれ ♯27 ~結局は先発次第~

今週の阪神タイガースは3勝3敗。巨人戦の勢いそのままに好調をキープ出来ました。
って5割でどこが好調キープなんだよ?と思われるかもしれませんが、ま、好調は言い過ぎにしても実に良い感じで戦ってると思うわけで。

3敗はいずれも先発投手が大量失点しており、こういう展開だとビハインドロングのいない阪神には苦しい。実際、どの試合も先発投手が大量失点した後の投手もやはり大量失点しており、これでは打線がどうこういう以前の話です。
しかし先発投手がちゃんと仕事をした試合は全部、無難に勝ってる。もちろん取り残しはあるのですが、それでもダメ押しも入れているわけで、3試合とも普通に強いチームの勝ち方でしたから。

アタシはね、あくまでチーム状態、つまり打線や中継ぎ、抑えですね、が「普通以上」であれば、そこからは先発の出来次第になると思っています。
逆に言えば、先発がどれだけ好投しても勝てない時は「状況が悪い時」で、先発がどれだけ大量失点しても追いつけるのは「狂ったように調子が良い時」です。
阪神はオリンピック明けから8月下旬までずっと「なだらかな下降線」で、ついに8月末にどん底になった。

んで阪神は巨人との甲子園決戦で調子を戻した。もちろん「狂ったように調子が良い時」わけじゃないけど、普通以上にはなったわけで、たぶん、あそこまで「チームの能力と比して極端に成績が悪い」、つまり本当に調子が悪い時期はもう今シーズンはないと思う。
ここまで悪いのはどのチームも年に一回レベルしかない。巨人が今そのスパイラルに入っちゃったけど、たぶんじきに調子を戻す。つまり普通になるはずです。

こうなると先発で順位が変動すると言ってもいい。
とくに終盤に入って、ここからどのチームも過密日程かスカスカ日程のどちらかになるわけで、より先発投手のコンディション作りが求められるようになります。
阪神で言えば心配された秋山がナイスピッチングをして、西が復活傾向にある。
安定しているのはガンケルと伊藤で、ガンケルは日曜日に打たれたけど基本的に大崩れしないタイプだし、逆に伊藤は大崩れとナイスピッチングを交互に繰り返している。で、高橋遥人は前回打たれたけど、まだ何とも言えない。

問題はここまで抜群の安定感を誇っていながら2試合続けてノックアウトされた青柳です。
正直、青柳さえ元に戻れば、この後突っ走ることが出来る。でも青柳がこんな感じなら最後までもつれると予想しています。
青柳が難しいのは、一度調子を崩すとなかなか立ち直れないのですよ。これまでのシーズンもずっとそうで、だから勝ち星が伸びなかった。
そこを克服しているか、いや青柳の場合、コツコツと欠点を潰していったから今があるわけで、何とか調子の波も克服していて欲しい。

そうなると一番しんどいのは巨人かなぁ。いや先ほども書いたように、チーム状態にかんしては巨人は必ず上向くっていうか普通にはなると思うのですよ。
でもチーム状態には先発投手は入らない。先発投手はあくまで個々で、となると中5連発している巨人がスタミナ的に苦しいんじゃないかと。

実際、巨人はディフェンディングチャンピオンなのに一番無理な戦い方をしているんですよね。
ヤクルトはそこまで無理な戦い方はしてないけど日程が過密すぎて、やっぱり先発が苦しくなると思う。
結局、戦い方的にも日程的にも、あと勝ち星の数からしても、一番余裕があるのが阪神なのは間違いない。だからといって「優勝確率○○%!」とかは思わないけどさ。

とにかく明日、青柳が前回やられたヤクルト相手に、しかも神宮という魔境でどんなピッチングが出来るかで、かなりペナントレースの行方が左右されるのでは、と思っているのですがね。

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