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日頃の行いが大事

Column~№12
 8月26日に中国軍の情報収集機が長崎県・男女群島沖を2分間領空侵犯した。これに対して林官房長官は「主権の重大な侵害であるだけでなく、安全を脅かすもので全く受け入れられない」と非難した。
 これに対して中国外務省の副報道局長は「中国はいかなる国の領空も侵犯する意図はない」とコメントを発表した。
 フィリピンとの問題を見ても明らかだが、こんな副報道局長の談話を聞いて納得している場合ではない。尖閣諸島を含め、中国との間には領土問題が存在する。ただこの領土問題に関して日本は「相手にしない=領土問題は存在しない」というスタンスでいる。この外交戦略に関しては賛否があるが、個人的には無視していると国際社会では主張した者の話が事実になってしまうと感じている。したがって私はきちんと国際社会にその悪辣な行為を指摘した方が良いと思っている。
 中国との問題に関しては福島県の海産物問題をはじめ、靖国神社の落書きやNHKの国際ラジオ放送問題など多数存在する。福島の海産物問題は国家レベルの話でその他は個人的な話だが、この個人的な話を個人の資質として終わらせてはいけない。
 すべての中国人が日本を敵視しているわけではない。しかし歴史的建造物に落書きをしたり、公共放送の中で自分の主張を勝手にする根底には政府の思想教育がある。「三つ子の魂」ではないが、幼い頃に植え付けられた思想から目覚めるのはなかなか難しい。
 中国とロシアにも領土問題がある。両国は解決したような話をしているが、中国の小学生の教科書にはこの領土問題が掲載されていた。今の教科書は未確認なのだが、ロシアとは解決したような話をしていても子供たちには領土問題を教育している。
 今回の領空侵犯は専門家が指摘したように日本の探知能力を調べる目的もあったと思うが、副報道局長の言葉に説得力がないのは日頃の行いが信用できないからだろう。中国政府が日本政府に、そして日本国民に信用して欲しいなら日頃の行動をまず正すべきである。

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