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ビジネスジェット専用施設、新千歳に

ボンバルディアのBD-700、Global 7500 という豪華ビジネスジェット。ことし5月、新千歳空港に進入中の写真です。

世界の富裕層が利用するこのような航空機が、新千歳空港にもっと飛来しやすくなるようにと、2023年12月8日、ビジネスジェット専用施設がオープンしました。


▲ ビジネスジェット専用施設、新千歳空港

少しばかり殺風景にも見える、こじんまりとした建物です。延床面積は約550平方メートルとのこと。

この施設は「ビジネスジェット利用者専用の保安検査場、税関・出入国管理・検疫所(通称:CIQ施設)、ラウンジスペースを完備している」ようで、「スムーズな出入国手続きと快適な時間を提供することが可能となる」という北海道エアポート(株)のプレスリリース(2023.10.18)です。


▲ レイアウト(新千歳空港ターミナルビルのwebサイトから)

新千歳空港ビジネスジェット専用施設は、「Hokkaido Business Aviation Center(HBAC)」として紹介されています。ビジネスジェット「専用ターミナル」と呼ぶにはまだ時期尚早の思いがあっての「…専用施設」なのかもしれません。

この施設の運営は、北海道エアポート株式会社(HAP)が 株式会社ユニバーサル・アビエーション(UVA)と協業して行う、としています(同プレスリリース)。HAPが施設を造り、UVAに運営を委託する、ということなのでしょう。UVA社は、東京オリ・パラの「外国政府専用機の離発着に係る業務」を外務省から受注した実績のある事業者です。

「東京オリンピック・パラリンピック競技大会における外国政府専用機の離発着に係る業務」業務委嘱
契約締結日:令和3年4月1日、随意契約、外務省
契約の相手方の名称:株式会社ユニバーサル・アビエーション
契約金額:1,●●●万円

出典:公共調達の適正化について(平成18年8月25日付財計第2017号)に基づく随意契約に係る情報の公表(物品・役務等)及び公益法人に対する支出の公表・点検の方針について(平成24年6月1日行政改革実行本部決定)に基づく情報の公開


▲ 新千歳空港 国際線ターミナル

専用施設の場所は、国際線ターミナル北端から出るとすぐ、なのですが…

▲ 国際線ターミナルの北側(工事中、Googleマップ画像に加筆)

ターミナルと直につながってはいません。利用者のプライバシーを守る意味でも、独立させた方が良いのでしょう。


▲ 国際線ターミナル3階から

ビジネスジェット機を駐機する場所は、残念ながらこの専用施設の近くにはありません。少し離れた44~62番のスポットが割り当てられるでしょうから、車両による移動となります。


▲ 出入口、車寄せ

北国で悪天候時の利用を考えれば、屋根付きのエントランスは必須です。この建物の脇には、制限区域内に出入りできるゲートも設けられていました。レイアウトを見ると、利用客は建物内から出入りできます。

背後には、すでに雪化粧した恵庭岳とその手前に紋別岳が見えていました。


▲ アクセスは?

この道路標識の進入禁止マークの辺りがビジネスジェット専用施設なのですが、ここからは左折できないので、国際線ターミナルの前を通過して向かうことになります。

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▲ ガルフストリーム G550、2023年8月、新千歳空港
▲ ボンバルディア CL-600, Challenger、2022年11月、新千歳空港

ビジネスであれ観光であれ、北海道を十分に楽しんでくれることを、そしてさまざまなビジネスジェットが飛来して私を楽しませてくれることを、期待しています。


※ 写真はすべて、やぶ悟空撮影

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