ビジネスジェット専用施設、新千歳に
ボンバルディアのBD-700、Global 7500 という豪華ビジネスジェット。ことし5月、新千歳空港に進入中の写真です。
世界の富裕層が利用するこのような航空機が、新千歳空港にもっと飛来しやすくなるようにと、2023年12月8日、ビジネスジェット専用施設がオープンしました。
少しばかり殺風景にも見える、こじんまりとした建物です。延床面積は約550平方メートルとのこと。
この施設は「ビジネスジェット利用者専用の保安検査場、税関・出入国管理・検疫所(通称:CIQ施設)、ラウンジスペースを完備している」ようで、「スムーズな出入国手続きと快適な時間を提供することが可能となる」という北海道エアポート(株)のプレスリリース(2023.10.18)です。
新千歳空港ビジネスジェット専用施設は、「Hokkaido Business Aviation Center(HBAC)」として紹介されています。ビジネスジェット「専用ターミナル」と呼ぶにはまだ時期尚早の思いがあっての「…専用施設」なのかもしれません。
この施設の運営は、北海道エアポート株式会社(HAP)が 株式会社ユニバーサル・アビエーション(UVA)と協業して行う、としています(同プレスリリース)。HAPが施設を造り、UVAに運営を委託する、ということなのでしょう。UVA社は、東京オリ・パラの「外国政府専用機の離発着に係る業務」を外務省から受注した実績のある事業者です。
専用施設の場所は、国際線ターミナル北端から出るとすぐ、なのですが…
ターミナルと直につながってはいません。利用者のプライバシーを守る意味でも、独立させた方が良いのでしょう。
ビジネスジェット機を駐機する場所は、残念ながらこの専用施設の近くにはありません。少し離れた44~62番のスポットが割り当てられるでしょうから、車両による移動となります。
北国で悪天候時の利用を考えれば、屋根付きのエントランスは必須です。この建物の脇には、制限区域内に出入りできるゲートも設けられていました。レイアウトを見ると、利用客は建物内から出入りできます。
背後には、すでに雪化粧した恵庭岳とその手前に紋別岳が見えていました。
この道路標識の進入禁止マークの辺りがビジネスジェット専用施設なのですが、ここからは左折できないので、国際線ターミナルの前を通過して向かうことになります。
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ビジネスであれ観光であれ、北海道を十分に楽しんでくれることを、そしてさまざまなビジネスジェットが飛来して私を楽しませてくれることを、期待しています。
※ 写真はすべて、やぶ悟空撮影
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