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カナダの来客

5月の最終日、新千歳空港を通り抜けようとしたら “Canada” の軍用機が目に入りました。あれっ、どうしたのかな?


▲ 新千歳への飛行航跡(flightradar24)

ボーイングC-17大型輸送機、カナダ空軍では「CC-177 Globemaster III」と名付けられています。新千歳空港には2日前に来ていた様子。29日朝、沖縄の嘉手納基地を離陸して、おそらくカナダへと向かっていたのでしょう。

正午ちょっと前に、その飛行航跡が鋭角に曲がっていました。機体に何か不具合でも起きたのでしょうか? いったん仙台空港方面に針路をとりましたが、途中でダイバート先を新千歳空港に変えたように見えます。

午後1時過ぎ、新千歳空港に着陸しました。


▲ 着陸の航跡(flightradar24)

CC-177が着陸したのは滑走路36Rでした。

着陸重量がどれくらいだったのか分かりませんが、少なくとも太平洋を横断するための燃料を搭載していたことは間違いありません。嘉手納飛行場を離陸して2時間40分しか経っていませんから、搭載貨物と併せればかなりの着陸重量だったはずです。

新千歳空港および千歳飛行場の滑走路は合わせて4本。そのうち18L/36Rだけがコンクリート滑走路で耐荷重が非常に大きいのです。


CC-177 グローブマスターIII

新千歳空港のスポット57~58付近に駐機していました。民間機には少ないこの色で大型4発機が留まっていると目立ちます。

登録記号は「177704」。Royal Canadian Air Force(カナダ空軍)の公式webサイト情報によれば、701705まで5機の CC-177 を保有しており、その4機目がこの機体です。

注意:日本語のウィキペディア「カナダ空軍」の記述(8機)は誤り! 英語のWIKIPEDIA "Royal Canadian Air Force" では正しく5機と記載されています。


▲ 出発の飛行航跡(flightradar24)

離陸の状況は見ていませんでしたが、写真を撮った日の午後3時前に新千歳空港のコンクリート滑走路18Lから離陸して、カナダの西海岸(バンクーバー島のコモックス空軍基地)に向かいました。

新千歳ダイバートの原因はどんな不具合だったのでしょう? 2泊3日のうちに対処できたことは幸いでしたが、北海道を楽しむには少々短かすぎる滞在でしたね。


※ 写真は、2023年5月31日、やぶ悟空撮影

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