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見棄てられたカプチーノ

わが家からの徒歩圏内に、こんな放置車両があります。

▲ カプチーノ(2023年5月撮影)

この街に住み始めた7年前には既に見かけていました。私有地内の高い屋根の下ですが、手前と向こう側は開放したまま。苫小牧の潮風のせいか酷くサビが進んでいます。

▲ カプチーノ(2023年5月撮影)

すり減ったスタッドレスタイヤがひび割れてしまっています。PCDが合っていないホイールに穴を開けなおして装着したように見えます。なんと無茶な!

PCD : Pitch Circle Diameter、ナットホールを結ぶ円の直径

スズキの軽自動車スポーツカー、カプチーノCappuccino)。3気筒12バルブDOHCインタークーラー付ターボエンジンのFR車です。

25年前に生産終了した車ですが、現時点の中古車を検索してみると100台ヒットしました。最高額は、1991年式で走行距離わずか8,000kmの車両本体価格が約270万円!(カーセンサー調べ)。


▲ 道端のカプチーノ(2019年7月撮影)

こちらは道端に放置された赤のカプチーノ。4年前、この場所から撤去するよう、苫小牧市長の警告書が貼られていました。

▲ 道端のカプチーノ(2019年7月撮影)

数日後には消えていたので、おそらく市によって強制撤去されたのでしょう。

▲ 道端のカプチーノ(2019年7月撮影)

軽規格の660ccエンジンで64馬力ながら車両重量700kg(後期型690kg)と軽量なので、4輪ダブルウィッシュボーンのサスペンションと相まって、きっと楽しい走りができたことでしょう。最後まで面倒見てあげればいいのに…。


※ 写真はすべて、やぶ悟空撮影


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