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「故障」だって?!

きれいな桜だったね、とクルマに戻ってエンジンをかけると、計器パネルの表示がいつもと違う。消えるはずの黄色やオレンジのマークが点いたまま。あれっ、うちの軽自動車、どうなったんだ?

< 今回は、備忘録として >


▲ 消えない たくさんのメッセージ

ナビの画面にも出ている。

「VSC故障」
「パワーステアリング故障」
「オートハイビーム故障」

どれも「販売店で点検を受けてください」と言っている。いつも点検に出している販売店は、ゴールデンウィークで まだ1週間先まで休みなんだよな。いったんエンジンを止めて再始動すれば直るだろう、とやってみたけど同じ症状になってしまう。う~む…。

エンジンはかかっているし、ハンドルも軽く動く。念のために他の症状も確認すると、ライトが点灯したままで消せないのと、ウインカーが左右とも作動しないことが分かった。自宅までおよそ100キロ、所要2時間。ライトはいいけど、ウインカーは困る。このまま手信号の右左折で帰るって?

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まずは腹ごしらえが先…と、クルマの調子を確認しながら2キロ先の道の駅まで裏道を低速走行。ホタテ丼を味わいながら、不具合の原因になりそうなことを思い巡らせてみる。

エラー表示はたくさん出ているけど、内容を見ると因果関係はなさそうだ。…ってことは、重大な故障じゃなく接触不良とか表示の問題だろう。この状態で走っていいものか判断する上で気になるのは「パワステ故障」。操舵の感触に違和感はなく異音もしないから、おそらく実際には大丈夫なはず。エンジンは問題なく、エアコンも効いている。でも、ウインカーが作動しないまま走行するのはマズイかな。

この辺りに整備工場は…とスマホで検索してみると、帰路に室蘭の販売店がヒット。本日は営業中! すぐ電話でアポを入れ、とりあえずそこに向かった。

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道の駅から国道に出るとき、右折する。自然にレバーを操作したけど、やはりウインカー作動せず。しばらくは片側1車線だからウインカーの出番はない。市街地に入ったら左車線の流れに任せて進み、路駐車両はちょいと はみ出す程度でかわす。何かと周囲を警戒しつつ信号を左折して広い通りに入った。あとは室蘭の販売店に入るだけだが、片側2車線道路を右折することになる。後続車両がいれば危険だから手信号を出すしかない…と想定していたが、幸い後ろに車はいない。対向車線を並走して向かってくる2台までは距離があったので、先に右折して駐車場へと飛び込んだ。

サービスの担当者がひと通り診て、症状を確認してくれた。すぐには直らない、翌日からGW休暇に入るので長く預かることになる、とりあえず走れるので地元で診てもらっては…。ウインカーが作動しない状態で、自走して帰ることを勧めにくい立場は理解できる。もちろん自己責任で、走って帰ることに決めた。

道中、パトカーと それに捕まっている乗用車を避けるのにウインカーを点けずに車線変更したりもしながら、自宅にたどり着いた。一応、エンジンルームでも開けて見ておこうか。


▲ エンジンルーム(一部加工)

1~2週前、古布で埃を拭き取ったりしたから、もしや配線に問題が?と疑ったが、明らかな外れや緩み、断線などは見当たらなかった。

一晩おいて翌日、直っていてくれと祈りながらエンジンを始動したが、症状は何も変わっていない。あとは休み明けを待って、プロに見てもらうしかない。1週間クルマなしでは不便だし、修理に出した後も日数を要するだろうから、保険屋さんに連絡してレンタカーを手配してもらった。

繁忙期なのに、翌日にはコンパクトな普通車がわが家に届いた。毎月の保険料が高いなぁ と思っていたが、こんなことがあるとレンタカー特約付けておいて良かったと思える。それが保険か。


で、結局どこが悪かったの?

結論から言うと、原因不明のまま直ってしまった…のだ。地元の販売店で対応してくれたベテラン整備士の説明では…

  • 入庫してから、電話で聞いていた症状の発生を確認できた

  • 通信エラーがたくさん出ていた

  • 配線やコネクタ類を確認するなどの作業を行った

  • その後、症状が出なくなり、通常の状態に戻った

  • 以前、他の車種でも類似の症状があり、原因が分からないまま直った経験がある

電子機器の保守作業もしていた私自身の経験から言っても、まれにあるのだ。脈絡のない複数のエラー表示や、原因が特定できないままの回復は。どうせ直るんだったら、エンジン再始動ですぐ回復してくれたら良かったのに…。

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思うに、コネクタ部などの接触の不具合だったのかもしれないナ。端子が金メッキになって接触不良は減少したけど完璧じゃない。この車は海に面した街で過ごして もう5年だ。下回りの防錆コーティングを施しても、冬季の融雪剤散布に 潮風まで加わり、サビの進行が非常に早い。わが家の郵便受けや物置の鍵などは塩害のため数年で交換したほど。

潮風、恐るべし! (私なりの結論、原因は君だ。)


※ 写真はすべて、やぶ悟空撮影

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