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ブルベイエベ至上主義に物申す

最近のコスメやファッション界、何かといえば「ブルベさんに似合うのは…!」「イエベさんならこれ!」。最初は呪文が誰かの名前かと思いました。

資格の勉強ばかりしていたので浦島太郎になっていたのですね。ブルーベース、イエローベースのことだと調べて知りました。

学生の頃、カラーコーディネートに関する本を読みました。確かに青といえどイエローベースの青はあるし、黄色にもブルーベースの黄色があります。静脈の色などでどっち系統か判断してチグハグなコーディネートをある程度脱却するには有用かも知れません。

でもあまりにどこもかしこもブルベ、イエベの字が踊っていると呆れてしまいます。それに踊らされて「私はこれで完璧!安心!」と思っている節がないでしょうか。もしそうだったら、とても危険なことだ思います。

日本は流行ると似合う似合わないに関わらずみんな流行の服やメイクを一斉にする傾向にあると思います。海外に暮らしていた時、一時帰国するとそれはとても奇異に写りました。似合わないと本当にみっともない、ただそれだけでした。

この世の中、例えば自然の世界でもブルーベースやイエローベースだけの世界はありません。日々移ろい、季節も変わり、人もまた皮膚の色や肌のコンディションも変わり、それを映す光も同じではありません。それにちゃんと敏感で、自分に向き合えている人がもっといてもいいんじゃないかと思います。

時代に追いつくのもまた必要ではありますが、自分を見失いがちになっていないのか、自問する必要があるのではないでしょうか。

自分の魅せることにもっと貪欲であっていいのです。

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