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30:東海道程ヶ谷(とうかいどうほどがや)


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リズミカルに続く松並木を進むと、樹の間に富士が見え隠れする。駕籠に乗る女性、草鞋の紐を結びなおしたり汗をぬぐう駕籠かき、徒歩の虚無僧、尻につけた鈴の音さえ聞こえてくるような軽やかな馬の歩どり、さまざまな旅の様子が描きとめられている。松間の富士の構図は、河村岷雪の『百富士』「程ヶ谷」から着想を得ている。

シロツメクサ

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