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39:【未完】東海道品川御殿山ノ不二(とうかいどうしながわごてんやまのふじ)


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花の盛りの御殿山は、海の眺望と桜花を同時に楽しもうとする人々で賑わった。広重が満開の桜の情景を繰り返し描いたのに対し、北斎の桜は「冨嶽三十六景」中、本図のみで、ひときわ華やかな一枚である。北斎の興味は満開の桜の情緒よりも、花見客の表情やしぐさに注がれている。画面左下に描かれた品川宿の折り重なるような瓦屋根の造形も独特である。子どもが背負った風呂敷に、版元西村屋の紋、山に三つ巴が添えられている。

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