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36:東海道江尻田子の浦略図(とうかいどうえじりたごのうらりゃくず)
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残雪が鹿の子模様になった富士が、藍色の裾野を長く伸ばしている。二艘の船が相似形を作っている。うねる波に揺られ、漕ぎ手たちは渾身の力をこめて艪(ろ)を握る。遠景の浜では塩田の様子が微細に描きこまれている。「塩焼き」は田子の浦の名物でもあり、大中臣能宣の「田子の浦にかすみのかく見ゆる哉もしほの煙立やそふらん」の和歌がある。このため本図は、和歌の意を見立てた略図(やつしえ)であるとも言われる。
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