45:東海道金谷ノ不二(とうかいどうかなやのふじ)
「越すに越されぬ大井川」と馬子唄にうたわれた東海道の難所である。旅人を肩車で、籠や大荷物を輦台で渡す川越人足たち。水の深さは川留めぎりぎりの「乳上」まであり、大きなうねりとなって波が人足たちに押し寄せる。川留めが解除になったばかりなのか、あるいは川留めになる前に渡りきろうとしているのか、人足たちは威勢よく川になだれ込んでいく。画中には版元西村屋永寿堂を示す山に巴紋や「永」「寿」の文字が確認される。
何もない地面でもそこは遊び場。人垣の向こうの出来事には目もくれず
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