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42:【未完】相州仲原(そうしゅうなかはら)


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江戸に近い霊山として信仰を集めた大山へ至る道である。参詣に向かう巡礼の父子や、厨子を背負って諸国を行脚する六十六部、行商人など各地からの旅人が行き交う。赤子をおぶり鍬や鉄瓶、弁当を持って野良仕事にでかける農婦や、川に入って蜆を採る農夫、鳥追いの鳴子や民家の屋根に、この土地のくらしが見える。右端の男の荷物には版元西村屋の紋がある。登場人物の役割が説明的で、往来の通過点で展開される芝居の一幕のようである。

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