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城に住む鬼女に会いに来た武人画家

私がドール服販売で使用している、
『https://www.instagram.com/dollcouture_mond』
このインスタアカウントは、フォロー関係にとらわれず発信したり見せたりすることのみができるものになりました。
劇場とか、お城とか、自分でもそういう風に比喩していたけれど、

@dollcouture_mond このアカウントという城に住む、怒りん坊で正体不明な私に会いたいという稀有なお方がいらして、

建国記念の日にその方と実際にお会いしてきました。

コロコロとした可愛らしい外見や雰囲気とはうらはらに、戦国武将のようなまさに"漢"を腹のうちに飼い慣らしている、それは恐ろしいお方でした。

隙だらけと見せて、いつでも戦闘態勢がとれるという、長年の武者修行で獲得したような立ち居振る舞いは、まさに宮本武蔵でした。

その方と待ち合わせしたのは偶然にも姫路だったのです。
姫路城の当主だった黒田官兵衛に仕えて戦ったらしいなどと、宮本武蔵と姫路とはとてもゆかりのある場所なのでした。その宮本武蔵が、武芸だけでなく、兵法や芸事を修めていたことを私は昨日初めて知り、大変驚いたものです。

『五輪書』という兵法書を残しながら、芸術家でもあった宮本武蔵。
その絵画は各地の美術館に収蔵されているんだって。

宮本武蔵Wikipedia

私に会いに来てくださったお方が宮本武蔵のようだと思うのは、その立ち居振る舞いだけではありません。

兵法、つまり会社経営において大企業社長のごとくに極めたいというブレない意思がある反面、
表現や芸事も極めたい。芸術家としても大成したいという熱い野心を胸に秘めていたのです。

なんて!なんて!
本当に宮本武蔵のような御仁!!! 

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ところで、姫路城には面白いお話があります。
現在の姫路城天守に祀られてる刑部大神という神様は、姫路城が立つずっと昔、古墳時代や飛鳥時代の頃の人たちが姫山の神としてまつっていた刑部神という氏神、土地神なんだそう。

その神様は、祟り神で、現在までいろいろな姿で人々にかたられてきたようです。
『おさかべ姫』『長壁狐』などと呼ばれ、江戸時代からは人気妖怪キャラクターとして読み物が作られたり、明治以降では泉鏡花の『天守物語』の題材ともなったんだそう。


『天守物語』には、
姫路城に住む妖怪を退治するために宮本武蔵が出向くという場面が描かれています。

兵庫歴史博物館

↓こちらは、十二単衣に袴を付けて御簾を上げ、外をうかがう鬼女。鳥山石燕『今昔画図続百鬼』より「長壁」

鳥山石燕『今昔画図続百鬼』より「長壁」

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そう、まるで

『@dollcouture_mond 』という城に住む鬼女に会いに、宮本武蔵のようなお方がいらっしゃったのでした。

ある時、城主から「天守に出るという妖怪を退治する者はおらぬか」という達しがありました。天守に出没していたのは、刑部(おさかべ)姫にまつわる妖怪でした。

城主から命じられた武蔵は、深夜、一人で提灯を手に天守へと向かいました。天守の四階で妖怪を倒した武蔵は、ようやく天守の間に上がります。すると祠(ほこら)が開き、十二単(じゅうにひとえ)を着た刑部姫が現れました。そして「刑部明神をまつるよう伝えよ。さすれば姫路の地は安泰にいたす」と話し、武蔵に褒美として名刀を与えました。
武蔵の姫路城妖怪退治https://www.artm.pref.hyogo.jp/bungaku/kikaku/musashi/


講談によれば、妖怪を倒した宮本武蔵は刑部明神から名刀飛龍丸を授かります。

それでは、
鬼女のような私に会いにいらっしゃった宮本武蔵のような御仁の方は、どうだったんでしょう?
名刀を授かったんでしょうか😌
空飛ぶ龍を連れて帰ったんでしょうか✨

#YABOU劇場
#dollcoucureMOND

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