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FIREが流行ってるんだって?

私が8月で会社を辞めた時、大学の友人がこれでFIREの生活ですねと言ってくれました。何でもFinancial Independence, Early Retireの略でこれからはそういう時代がとか。自分は聞いたことがなかったのですが、そもそも前にも書いたけど日本は死ぬまで働くのを美徳としている文化。欧米なんか早期退職して色々人生を楽しむということが多いと聞いてます。

自分は運よくお金がそこそこあったので(親の遺産)まあ何とかなるだろ、ってところまで働いた結果59歳での退職で60で退職の時代からしたら1年早いだけ。いいご身分だことなんて嫌味を言われるのは覚悟の上。自分の能力があって貯金がたくさんできた、というわけではありません。これまで書いてきたようにサラリーマン時代はダメリーマンでした。

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上記の画像二つ、いろはに投資というサイトから拾ってきたんですが厳密にいうとまずいかな。でも営利目的じゃないし、二つだけだからまるまるパクったわけではないからいいことにします。自分は仕事上著作権についても関わってきたので引用元を明記の上、引用の範囲というのが常識的であればいいというのは何となくわかるので。

引用元

https://www.bridge-salon.jp/toushi/fire/

で、FIREの話を上記サイトに書いてあることを引用すると、

①FIREとは経済的に自立した状態で早期退職し、自由な時間を過ごすこと

②FIREするためには年間支出の25倍の資産が必要

③FIRE後は蓄えた資産を年4%で運用して生活していく

④FIRE実現のためには投資が重要

とのことです。一つ一つ自分に関して検証してみましょう。

①ですが、このサイトに書いてある「早期」って30代、40代の人間のことらしいです。そうなると残りの項目も根本的に違ってきます。自分は来年還暦だから。それでもまあ続けると自由な時間って今の状態だと妻子もいればまだ高校生、中学生の子供もいるから自由な時間って言っても限度があります。特に妻の圧迫が壮絶。ここにも何回か愚痴ったけど只者ではない。むしろ子供達の方が干渉しないし、こっちが子供たちを干渉する感じだけど、勉強しろは禁句のつもり。

2年前、妻は行かなくて子供二人連れて計3名で車で紀伊半島一周四泊五日というのをGWに、足摺岬をゴールにしてほぼ四国一周四泊五日というなかなかハードな旅行をしたことがあります。このことは別途書くかもしれませんが、渋滞が年間でももっとも厳しい時期だったので子供達にはむしろ申し訳ない気もしました。自分は若い頃一人でこの類いのことは平気でやってましたけど結婚してからは初めてだったので年齢を感じました。

上記のごとく仕事から解放されたら旅行いきまくるぞ、とか思ってたのですがあいにくこのコロナ。ましてや子供達を学校休ませるわけにいかない。一人でやりたいところなんですが、妻が許さないんですねー。自分のごとく恐妻家でなくても夫に一人旅を許さない家庭って多いのではないでしょうか。なら自分も連れてけ、という奥さんならいいんですよ。自分の妻はどうも旅行が嫌いみたいで。

辞めてちょうど3ヶ月ですが、ほとんど寝て暮らしてます。まあこれも自由な過ごし方の一つと言えますが、残りの人生こればっかでは情けないですね。何とか世の中収まって欲しいです。

で②の年間支出の25倍の資産だって。こんなの普通の人には無理に決まってんじゃん。自分だって300万円の支出だとすると7500万円。そこまで持ってない。ただ前記のようにこれは30-40代の人がFIREした場合の話。だからますます実現困難の感が強いけど、自分の場合あと6年で年金もらえるからまあどうかな。ただ年金なんて200万もいかないんですよ。まあその差を貯金、麻生発言にもなった二千万ですか。それは今はもちろんもちろん65になったときもあると思われるので大丈夫だけど。

次③の年4%の資産運用。まあ五千万円なら二百万のリターンですね。自分のところがそんな感じ。でもさー、一般人が五千万貯めるってマイホーム代あり、教育費ありで大変だよ。退職金が三千万ぐらいの人って相当に頑張った人ですよね。それでやっと実現できそうな額。自分はつくづく運だけで生きているというのがわかる。運は行って来いでここまで人生運がなかったけどここで思いもよらなかったことがわかる。

でも自分の実家暮らし時代は決していいとこのお坊ちゃんじゃなかったんですよ。自分の甥(姉の息子)が、おじいちゃんは社長なのになんでこんなボロ屋に住んでるの?って言ってたぐらい。社長というのは親会社の役員だったのが子会社の社長ということで「社長の息子なんですね!」なんて自分は言われるけど全然実感は無し。まあ間違ってはいないけど社長なんてピンキリ。

ただそういう倹約生活をしていた親のおかげ、およびそういう環境下で身についたケチさ、セコさが今の自分にはある。そのせいで持てなかったりケチのレッテルが貼られたり損なことも多かったけど。

で最後の④ね。自分も投信してます。投資信託と国内株。去年の2月3月なんかはコロナが発生した初期で絶望的に資産価値が下がりましたね。コロナ前に比べると八百万ぐらい下がったんじゃないかなあ。そういう時にジタバタしてもしょうがないので静観。この時は本当に65歳までフルに働くことを覚悟してました。

まあ何とか回復し、その時から一千万ぐらい戻ってプラスになったけど、ここにきて10月、11月と下がってます。やっぱ投信とか株とかリスクありますよ。自分はなるべくハイリスクではないものにしてますが本当の意味でのローリスクのものだと運用の旨みが全くないです。それで前記のように駄々下がりという目にもあったりするわけで。

してみるに、FIREってまず本当に流行ってるの?っていうのが大いなる疑問。こんなの一部の富裕層だけのものじゃない?って感じ。自分はたぶん年齢からしてFIREやってるって感じじゃないね。来年になったら働くつもりだし。まあFIREといっても全く働かないというものではなく、ちょっとは働くというものらしいし。

ただこの死ぬまで働け社会、良さげなものって年齢を理由にまず断られるんですよね。幸い切羽詰まってるわけじゃないから賃金の額はさほど問わないけど、安いからって楽とは限らない、むしろブルーカラーの方がきついんじゃないかとこれまでの経験がない者からしたら推測できる。

結論:FIREってそうそうできるもんじゃないよ。

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