書き留めとかないと忘れそうなので

昨日ガスが切れたので、シャワーを浴びるためにジョギングしました。ジョギング中に聴いたのが、ここ最近ずっと楽しんでいるコテンラジオ。

本日は高杉晋作ですが『#92 獄中から贈る言葉-吉田松陰との涙の決別』を聴いて、ここ最近思うところがなんか突然繋がったので、備忘のためメモしておかなければと強く思ったところです。

きっかけ

つい先日、友人と話す機会があり、ある事柄について話している際、「自分では分からないので、是非皆さんの話を聞かせてもらいたい。」と言った私のコメントを通じて、私の目線を「貴族目線」と指摘されました。

かなり言葉を選んで、しかも素晴らしい言葉のチョイスなのですが、要は
①「他人事」
②「上から目線」
という指摘と分解しました。

今までもそのような指摘をされたことはなきにしもあらずですが、そんなつもりはないのに、そうならないように努力しているつもりなのに、そんなこと言われてもしょうがないじゃん、と聞き流していました。しかし、今回はなんか心に深く刺さりました。

他人事

一言で他人事とまとめましたが、もう少し言葉を足すと、「なぜ自ら分からないと決めつけて、自ら分かろうとしないのか?知識として理解しただけで分かったつもりになっているのか?」という指摘でした。

ここで、本日のコテンラジオで、陽明学の「知行合一」(知ることと行動することは同じこと。行動しないと知ったこととは言えない。)が出てきました。今までも「知行合一」の考え方は歴史の一単語としては知っていましたが、我が事に落とし込んで考えたことがありませんでした。

私の行動原理として朱子学の「知先行後」(別に意識して行っていたわけではないですが)的なアプローチにかなり振り切っていると思っており、まずは頭で(知識として)理解した上で、行動を起こしたいという性質を持っております。つまり、かなり頭でっかち。しかも、自分では「理解しても行動出来ないこと」がいっぱいあるにもかかわらず、人には「知ることと理解することは違う。」「理解することと行動することはもっと違う。」などと偉そうに言っています。

さらに、潜在的に自分事として捉えられないことについては「知ること(理解すること)で十分」と思っている節があるということも、今回の一連の思考から認識しました。この部分が先日の友人の指摘①だったのではないかと繋がり、自らの足りない部分を認識させられたところです。

更に、ここでもう一冊、昨年読んでインパクトがあった本で、岡本太郎『自分の中に毒を持て』があります。これを読んだ時には、さすが岡本太郎、すごくエネルギーがあるなぁ。芸術家っていう人たちはこういう情熱を持った人たちなんだなぁ、と内容には強く惹かれながらも自分とは違う人種として完全に他人事として読みましたが、これも言うならば「知行合一」を体現している人であり、今更ながら潜在的に自分に足りないものだと思っていたものであり、だからあの時強く惹かれたのかなと、今日コテンラジオを聴いて繋がりました。

上から目線

この年始、これもコテンラジオ起点ですが下村湖人『論語物語』を読んでおり、その中で「自らを限る者」の章で、心に残る文章が2つありました。

(冉球が自らを省みて)『門人仲間では謙遜家のように評されているが、それは負惜しみや、ずるさから出る、表面だけの謙遜であることを、彼自身よく知っていた。』
(孔子が冉球に対して)『お前は、まだ心からお前自身の力を否定しているのではない。お前はそんなことを云って、わしに辯解(いいわけ)をすると共に、お前自身に辯解をしているのじゃ。それがいけない。それがお前の一番の欠点じゃ。』

先の友人の指摘が頭に残っていたところで、「自分では分からないと限界を作ってしまい、分からないから遜って、教えを請おう。そんな俺って偉いよね。」って思っているんだな、と理解しました。まさに「表面だけの謙遜」。こういうところが上から目線だなぁ、と人に思わせてしまうところであろうと。

自分に言い訳するのが得意だし、分からないところ、理解出来ないところは人にすぐ頼ろうとするので、まずはちゃんと取り組まないといけないんだなぁ、と。それを徹底的に追及した場合、人に尋ねる時も「表面だけの謙遜」にはならないんじゃないかなと思ったところです。

終わりに

そうは言っても40年以上も無自覚にしてきたことなので、どうやったら変われるのか方法が分かりませんが、これを常に意識しておくことでちっとはマシになるのかなって思っています。

自分用の備忘なら公開せんでもええやんと思うのですが、これを読んだ方がどこかで私の話に「他人事」や「上から目線」を感じた時は是非ともご指摘頂ければと思うのです。

しかし、何かぼんやり考えていたことが、何か一気に繋がる感じって面白いですね。考えていることによって、その方向のアンテナの感度が高まる感じ。

これも学ぶことの一つの面白さか、と改めて思っているところです。

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